2011年12月24日土曜日

ベルクマンの法則を体感する。<追記しました


Bergmann's rule
エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis
エゾヒグマ(蝦夷羆、Ursus arctos yesoensis
トナカイ(馴鹿、Rangifer tarandus


哺乳類などの恒温動物の同種は北に行くほど体が大きくなる。
これをベルクマンの法則といいます。

わかりやすいのがニホンジカ。
大人のオスを比べると、南国慶良間諸島のケラマジカは
30kgくらい。
奈良公園のホンシュウジカで80kgくらい。
我らが北海道のエゾシカがニホンジカの亜種では最大で
150kgなんてのもいる。

クマもそうですね。
マレーグマよりツキノワグマ、それよりヒグマが大きい。
ホッキョクグマはもっとおっきい。
どしてか?

体表の面積と体積が大きくなるほど体温を保持できるという
ことなんですね。
修正:記憶ちがい。面積が大きいんじゃなく、体が大きくなると
体重に対する表面積が小さくなるってことみたい。

えーと、この釧路のエゾヒグマ氏、
かわいい顔してスヤスヤですが確かこの日は
氷点下キンキン。大きな体と毛皮のチカラはすごいもんです。

でもこの面積とか体積の話が今イチ
伝わらなかったワタクシ。大きかったら
冷気に触れる面積増えるんじゃないのー?なんて
思ってました。
どうやら割合は小さくなる

が、すぐに納得の出来事が。

大きなお風呂の方がいつまでもあったかい。

つまり、
うちのせまい体育座り風呂はすぐぬるくなる。
ざんねんです。
ああ、足ののばせるお風呂に入りたい…

湯飲み茶碗より用務員室のヤカンのが
冷めにくい。
てことですな。

というわけで、エゾシカ級お風呂の方も
うちみたいなヤクシカ級お風呂の方も

Happy Holidays !! 
あたたかく素敵な休日を。
トナカイ(釧路市動物園)。アイヌ語のトゥナカイが由来。
間宮林蔵の樺太探検記にも書かれているのだとか。
生息域は北極圏らしいから、家畜としてこちらまで来ていたのか?
そしてトゥナカイの意味は?
もしご存じの方、よかったら教えてください。
エゾシカばかり見ていると、まるいお鼻のトナカイさんは
かわいく見えますな。
足はシシガミ様みたいだけど…
ここから追記>ーーーーー
というわけで、体積についてはお風呂とヤカンでイメージできたものの
表面積で「?」となっていた超文系人間を見るに見かねた近親者から
サル(ワタクシ)でもわかる解説が届きました。


正方形で考えてみよう!
一辺が1cmの正方形で立方体をつくると、
体積は1×1×1=1立方cm、表面積は1×1×6面=6平方cm。
一辺が倍の2cmになると、体積は2×2×2=8立方cm、
表面積は2×2×6=24平方cm。つまり、体積は8倍で、
表面積は6倍です。

でも重さで比べるのは要注意とのこと。70kgの引き締まった人と
70kgのぶよぶよした人、大きいのは、ぶよっとクンだ。


いやあ、こう段階をつけると、大きくなれば表面積の割合が
小さくなるんだってイメージできるのに、段階を踏もうとしない
感覚人間。こうやって支えられて生きています。




2011年12月19日月曜日

イキモノ語録。とタンチョウを見て。

野生動物に近づける動物園だけど、
野生動物と距離をおくことを教える場所でもあるべきと思う

先日、円山動物園で吉田先生がこんなことを言っていた。
ものすごくうなずいちゃった。

釧路市動物園のタンチョウ保護施設
その翌日、釧路市動物園に行くと志村獣医師が
タンチョウをどう人慣れさせないかが大切と言っていた。

お互い好奇心はあるけれど、適切な距離がないと事故やアツレキが
生まれてしまうんだよね。そんな想像力も養える場所なんだろなー。
動物園て。

ふたつの動物園を訪ねて。
見世物から学習の場所へ、そんなことも実感したよ。

いやしかし、タンチョウは大きくてクチバシがするどくて
ちょっと怖い天然記念物だったよ。車窓からも見えました。

んで、前にこんなの描きました。
コラムはこちら。
http://www.sorbier.jp/column03/013/index.html

あのクチバシを見ると
「ああ!ツルハシって鶴のクチバシってことか」
と納得。
まったくもって、
敵には回したくない相手ですね。




2011年10月13日木曜日

円山公園にヒグマが出たハナシ。

ここんとこ、札幌市民は大騒ぎです。
なんせ、人口190万の政令指定都市の住宅街を
ヒグマが歩いてたってんですから。
ここはぜひ、一つ前の記事でとりあげた知床のみなさんの
お話を参照していただきたいところ。

ニュースのインタビュー映像では、神宮の森を散歩する
市民のみなさん(ワタシの散歩コースでもある)が
「いやまさか」「びっくり」
といったコメントをされているように見えるけど、
今まで動物園の展示や講演会なんかで
知ったことだと
「想定内」
の出来事だったんだと思います。
近くの山で出没しているのに、緑が分断されていない
限り、街に隣接した山や森に出ないわけがない。

こんなシロウトのワタシでも、よく友人たちに
近いうちに円山に出てもおかしくないみたいよ、
えー、まじでー、みたいなことを
言っておりましたよ。

とはいえ、実際に自分の行動範囲にヒグマが重なると
「ひょえー」ですよね。ひょーえー。

んで、
ワタシなりに原因を考え、疑問がわきました。
本当にドングリの凶作が原因?
検索してみると、どうやらドングリは豊凶を
数年おきに繰り返しているかも?
んじゃあ、今年に限ったことじゃないんでない?
ってことはたまたま出てきた迷い熊?

なんて考え巡らせていたら、知床財団の山中さんが
答えになりそうなことを書いてくれていました。
コラム:札幌市のヒグマ出没騒動について
これを読むと、
ただの事件として「びっくり」するだけじゃなく、
今後の「気の持ちよう」を気づかせてくれるなあと
思いました。

でね、
今回のニュースが報じられてから
いつ伝えてくれるのかなあ〜と思いつつ、
いまだきっちり注意してくれてない
(と、思われる)ことがあるんですよ。

何かというと、
ヒグマがヒトの食べ物の味を覚えたら大変!ってこと。
出合いのチャンスはたくさんです。
ペットボトルとか、お弁当とか。甘いもの大好きみたいだし。
たまたま街に迷い出た若グマ、ヒトを恐れない世代のクマが
近づいて来た、いろんな可能性ありますが、
ヒトの側に行けば甘いおいしいご飯にありつけると
学習してしまったら…
もう山には帰らないかも。いくらおどしても。となると
悲しい結末が待ってます。

ゴミステーション(方言!)の生ゴミ、コンポスト、
家庭菜園なんかにも要注意ですって。

あとね、こんな可能性もあるよって聞いたのが
遊歩道のリス餌付けポイントに惹かれている?
エゾリスやシマリスを撮影するために
クルミなんかがたくさんまかれている場所が
あるんだけど、そこで好物の木の実に出合った?

ここ、
ヒグマの問題とは関係ないとしても、
よその森から持ってきた種子(木の実)をまくのは
ワタシは反対。ヒマワリのタネまで
あるんだよ。自生してないのにね。

こないだ、動物園までの道のりを歩いていたら(14時ころ)
歩道沿いの森をエゾリスが伴走してくれました。
ヒグマのこと考えて少し不安だったので心強かった。
帰りに一瞬ケモノ臭かったのは
気のせいかしらね。

こうなった以上、意識を変えないと。
札幌も北海道の一部なんだなあ。
共存のための先輩地域は道内にありますから。

てなわけで、
ワタシが円山界隈を大きな鼻歌ひびかせながら
歩いてても、おかしいわけじゃ
ありませんから。


2011年9月22日木曜日

観光の心情。

前の記事で紹介したどーぶつえんのイベント、
北海道の生物多様性を地域活性化に活かす ~円山動物園プロジェクト
連続講演会 第3回
「知床の野生生物 ~観光資源化の現状と課題~」

に行ってきました。

タイトルはオカタイんだけど、
進行役の酪農大吉田センセも、講師の知床財団石名坂さんも
お話のオモシロイ方たちなので引き込まれましたよ。
シレトコは、特急車内誌 JR Hokkaido の連載イキモノートの8月号で
羅臼(半島の右側)を取材したばかりだったので
自分の中でも旬だったのです。


ぜひ聞きたかったのがヒトと野生生物との距離感のハナシ。
なんせ、ヒトとヒグマとエゾシカの行動範囲が重なっている
地域の代表みたいな場所ですから。

じっさい、ワタシも羅臼で市街地にいるのに
クマの生息地にいるような気分を味わいました。やんわりと、だけど。

知床が世界自然遺産に選ばれたのは
手つかずとも言える生物多様性と生態系が残されているから。
が、
エゾシカの増加でその多様性が危うくなったり、
ヒトのマナーの悪さで野生動物とヒトとのバランスが
くずれかけたり。問題も見過ごせなくなっている。

知床財団はそんな知床の自然を知って、守って、伝えるための団体。
自然遺産の価値を維持するために、調査して伝え(大学との連携も)、
クマが出た!となれば出動して追い払い、
出た!ってならないような日々のパトロールもする
国立公園のレンジャー的存在。
骨格標本それぞれのエピソードも見応えがある
羅臼のビジターセンター。
シアターで見られる特別映像は必見ですぞ。 
イキモノの重さを体感できる超リアルぬいぐるみ。ほ、ほしい。
レンジャーたちは出動だけじゃなく、伝える仕事もたくさんしています。
ヒグマの着ぐるみだって着るのだ!
そんな仕事を通じて直面しているヒト(特に観光客)と野生動物との
距離感から生じる問題、なんとなくは想像がつきました。

訪れたヒトが残すゴミ、釣り人が残すゴミ、BBQが残すもの、
キタキツネへの餌付け、ヒグマへの餌付け(!!)、
見たい欲、撮りたい欲からの接近…

これぜーんぶ、
たとえ自分がセーフでも、それに続いたヒト、その次に出遭ったヒトが
大事故になる可能性があることを想像できていない行為なんですね。
いったんヒトへの距離感を縮めた野生動物には
不幸な結末が待っているし。

気持ちはわかります。
だって車でヒグマを見かけたら立ち止まりたくなるもん。
できれば写真も撮りたい。
できればアップで撮りたい。
数秒ならまだいいのかもしれない。
でも、それにつられた後続車も止まって、
中には降りるヒトも出てきたりして。
(だいたい、国道や道道でそんな行為はダメですね)

ここ20年くらい、ヒグマとの人身事故は起きてないそうです。知床で。
でも、釣り人をおどせばカラフトマスが手に入ることを
ヒグマは学習しているんだって、もう。
ええと、つまり、
こっちが欲につられていると、やばいことになるってこと。

だから、野生を垣間見るためには「知る」ことが大事。

知床五湖ではそのためにレクチャーを受けないと見学できない
場所もできました。めんどくさい?
でもこれって、ただ観光するだけより
ずっと知床に近づけるいい機会なんだと思う。

んで、
今回、想像もつかなかったハナシに衝撃を受けましたよ。
こんな写真でした。
ええと、
写真撮るタイミング逃したので記憶スケッチなんだけど。

知床観光の目玉に観光船があります。
ウトロ側からの船では海からヒグマを眺めることができたり、
羅臼側からの船では夏のマッコウクジラウォッチングができたり。
海の哺乳類たちの多様性も魅力ですからね。

んで、
ワタシがびっくりした写真に写っていたのは、
観光船を取り囲む
カラス…カモメ…じゃなく
オオワシ!
え〜〜?
ワシワシいます。
希少種なのに。

実は船から餌付けしているそう。

餌付けする、
寄ってくる、
間近でオオワシを撮れる。
てなこと。
これはオジロワシ。ワタシ以外は違いがわからんと思う絵。
これの何がいけないかというと…まあ自然のシチュエーションじゃない
こともガッカリなんだけど、その密度。
通常こんな密度で生息してないわけだから
ここに鳥インフルなどのイケナイものが紛れ込んだら…
恐怖です。
希少種の激減も心配だけど、
オオワシのような生態系ピラミッドの頂点にたつ
モーキンに何かあったら、くずれますよね。
バランスが。

てなわけで、財団からも「やめてー」とその会社に言ったそうですが
お客さんからのリクエストがあり、やめられないとのこと。
もうね、
ひゃ〜〜
です。

知床の魅力とほどよい距離で
観光する、地元もうるおう、の図。
の、ためには、
訪れるヒトのモラルがカギ。
そのためには、
「知る」ことがやっぱり大切なんでしょな。


講演会では観光客のみなさんへとして
こんなまとめがありました。
観光するなら地元でお金を使って欲しい、知ってほしいという
思いを感じ、共感しました。

◎なるべく連泊で
◎ガイド付きの少人数ツアーに参加して
◎小型観光船にも乗ってみて
◎「お客様の声」を届ける
おかしいな?と思ったら地元の観光業者や財団に届けて。

ワタシも今度はゆっくり斜里側羅臼側を楽しみに行きたい。
知床自然センターのサイトではいろんな情報を
知ることができますよ。
ヒグマに出遭わないためには?

で、彼らの活動を応援することもできます。

おまけ写真。

2011年9月15日木曜日

野生動物との距離感。


ごぶさたです。
ごぶさたのあいだ、水族館で海獣にあいさつしたり、
コウモリのお兄さんといっしょにイタドリの下で藪ガールしたり、
念願だったヘビのお兄さんのお話を聞けたり、
津軽海峡を渡った先で両足で計16カ所虫に喰われたり、
道内最高峰に登るという無茶なことをしてみたり、
ホシガラスにホレたり…ああ、ベランダにクモノスを張られたり。

イキモノにはふれ合ってましたがなかなか日記にできてませんね。

エゾシカ最前線の人たちのお話も聞けて
楽しかったこともお伝えしたいんだった。
ハイマツ帯やらが広がる大雪のガレ場で見かけた2cmくらいのこれ、
なんでしょ?うんこさん?


そんなこんなで、書き記しておきたいことは多々あれど
カードの支払いのために今日も勤労優先です!
でも、これはお知らせしたい。

酪農大と円山動物園の連携のためのお仕事をしている友人チエちゃんが
がんばってるシリーズももう3回目。

次回は知床の人がやってきます。


JR車内誌にて連載中のイキモノート(読んでいただけてる方いますでしょうか?)の
8月号で羅臼を訪問。知床財団の方々にとってもお世話になりました!
行く前は野生動物が身近だ〜Yeah!!って感じだったけど、
行ってみるとヒグマを無視できない環境であることがヒシヒシと…
(もちろん、その辺注意しつつ何度でも行ってみたい場所です)。

大型野生動物、希少種、移入種、害獣、共存…ヒトと地域と動物の距離感。
世界遺産の観光地の問題って、そのまま北海道の人が知っておかなきゃいけない
ことなんじゃなかろーか?

ってな話はもちろん、レンジャーたちのリアルな体験も聞けるのでは?
とウホウホしております。よかったらお気軽に。
爬虫類館に行ってヨウスコウワニとコモチカナヘビにも会ってこよう。








北海道の生物多様性を地域活性化に活かす ~円山動物園プロジェクト
連続講演会 第3回

「知床の野生生物 ~観光資源化の現状と課題~」

世界に誇れる生物多様性の宝庫、知床半島。
年間100万人を超える観光客の多くは、野生動物との「出会い」を求めます。
一方、動物たちの中には、人間との「出会い」に慣れて近づきすぎるものや
観光客との「出会い」を避けなければならない絶滅危惧種もいます。
様々なジレンマを抱える知床の観光と生物多様性の保全。
その現状と展望について、知床財団の活動を中心に紹介します。

※知床半島の「今」を紹介するパネル展や、環境教育の実演も行います。

【日時】2011年9月18日(日)・19日(月・祝)※両日とも内容は同じです。
    講演会:14:30~15:30、展示など:10:00~16:00

【場所】札幌市円山動物園 動物科学館ホール
    ※入場無料(別途入園料が必要です)

【講師】石名坂 豪 氏(公益財団法人 知床財団 研究員)
    進行:(18日)伊吾田 宏正(酪農学園大学 狩猟管理学 講師)
       (19日)吉田 剛司(酪農学園大学 野生動物保護管理学 准教授)

【主催】札幌市円山動物園
【共催】酪農学園大学
【問合せ先】札幌市円山動物園(電話:011-621-1426 担当:柴田・千葉)


● 札幌市円山動物園HP:http://www.city.sapporo.jp/zoo/
● 知床財団HP:http://www.shiretoko.or.jp/

2011年8月22日月曜日

なつやすみ。

ごぶさたです。
この夏、いかがお過ごしでしょう。
お盆を過ぎるといきなり気温が秋モードですなあ。

でも、まだ秋だなんて認めない。
だって、夏らしいことなんにもしていないんだもの。
ビーチに行ったり、
ビーチでスイカ割りしたり、
ビーチでナンパしたりされたり。

いや、

そんなことここ数年(十数年)していないか。

とはいえ、
夏の円山のお楽しみ、夜の動物園に行けなかったのは確か。
フクロウのフクちゃんはどんな大きさなんでしょうか?

仕事では夏を少しは楽しみました。

道東とは思えない炎天下の阿寒で夕立に雷。
釧路では港祭りをひやかして渡し船にて幣舞橋をくぐったり。
とある水族館でトドにジッと見られたり。

そんなこんなで休みらしい休みは取れてないのですが
お墓参りのついでに実家の庭でぼんやりする時間はありました。
すると私ともうひとり、ぼんやりしている方が。
あ、どうも。
逃げないんですか?
正面すぎますか?
笑ってらっしゃる。

いや、そうでもない?


いやしかし、トンボの羽根って美しいなあ。
アール・ヌーボーですな。
ルネ・ラリックでなくとも惹かれる造形美です。

とまあ、
私の「なつやすみの思い出」はこのトンボと過ごした数分でした。

そしたら、
コイツ、
なんと次の日もこのバラの枝にとまってたんです!
えええ?
上にはやや大きなクモが立派な住居をかまえていたので
やや心配。
それからもしばらくは小さな移動はあるものの
せまい行動範囲で過ごしていました。

母曰く「まだ小さいから子どもなんじゃない?」

ああそうか…

って、
数分後、
いや!トンボの子どもはヤゴだから!

その後夕立。
さすがに避難のご様子。
いなくなったねえ。

母曰く「いくら水の中で生まれてもこの雨の中ではいられないね」
ヤゴから変態してますからね。


私の夏はこんな感じで過ぎていきます。




2011年8月5日金曜日

御礼、そして布製品について。

いやあ〜〜、

一ヶ月か。


思わずぼんやりしてしまいますが、
エトブン社の初個展、
無事千秋楽をむかえ、各イキモノたちはねぐらやら
別の生息域へと散らばって行きました。

お墓参りで見かけたチゴハヤブサ。(C)ETOBUNSHA
当初2週間だったので、あっという間に終わるのね…って
思っていたところ、まさかの会期延長のお申し出があり、
予想以上の方に見ていただくことができました。

ご来場のみなさん、
ざんねんながら来られなかったけど
見たかったというみなさん、ワールドブックカフェのみなさん、
エゾシカ協会さん、
全体ディレクションしてくれた村上Bちゃん、
制作チームのMJ部長とささよし、
釘と虫ピン職人になってくれた独身貴族氏、
影ながら応援してくれた各位、

あと、イキモノ取材に協力してくださったみなさん、

ほんとーーーーに、
ありがとうございます。

今後ともよろしくです。

トンビが好き。鳶職も好き。(C)ETOBUNSHA
会期中、メールをいただいたり、
芳名帳にメッセージをいただいたみなさん。
ぼちぼちお返事させていただきたいので、どうか
気長に待っていてくださいね。
あと、お名前だけで連絡先のなかったみなさん、
お返事の方法がないのですが、コメントありがとうございます。
もしよかったらコメントなどいただけるとうれしいです。

会場では「タカとシカ展」オリジナルグッズを販売しておりました。
Tシャツ、トートバッグも。
トルソー着用ベージュ女性Mサイズ
布製品は個数がほぼ現品限りでしたので、ご希望の方を承っております。
えー、つまり、今いくつかご注文いただいてまして
ある程度まとまったら制作予定なのです。
なのでできればお盆明けくらいまでにお問い合わせいただけると
うれしいです。
お問い合わせ:etobunsha(トゲナシトゲトゲ)excite.co.jp
(トゲナシトゲトゲ)を@に変えてください。



ちなみに、各グッズ販売価格は

タカとシカ  ポストカード(2枚セット)200 円
おはなしシリーズ ほか ポストカード (1枚)150 円

タカとシカ  Tシャツ (1枚)3,500円(サイズや形などご相談ください)
タカとシカ  ミニトート (1点)2,500円
※お持ちの布製品への印刷もご相談ください。

ETOBUNSHA in WORLD BOOK CAFE
「タカとシカ展」
近くの山と、どこかの森で。

ひとまず閉幕でございます。

多謝。


2011年7月19日火曜日

新作も追加しました。タカとシカ展、まだやってます。

札幌市内はもちろん、釧路や胆振方面からも
ご来場ありがとうございます。
毎日びっちりはいられないのでお会いできない方もいて
芳名帳を見たり、カフェのキュートなEさんの
丁寧な報告を聞いては「ありがたいこってす」と
心の涙を流してます(ドライアイなんでリアル涙はありませんが)。

写真提供:セキヒトミ(無断転載しないでね)
友人セキ嬢からオープニングパーティーの時の写真をもらいました。
iphoneていろんなことできんだなー、という写真。
エゾシカオードブル、すてき。

会期延長にあたり、新作を追加しました(今のところ1点)。
額に入れちゃったので窓に立てかけてあります。
とくに説明つけてませんが
「10月・ハーレム」
というタイトルです。見たまんまです。あ、エゾシカです。

週替わりランチも毎度おいしそうなカフェ。
勝手にエトブン社おすすメニューは

ランチ>ジェノベーゼごはん
ディナーの一品メニュー>アンチョビポテト

ハーブティーがいろいろあるのも、すぐに神経性胃炎になる
ワタシにとってはうれしいかぎり。

そんなカフェ個展は今月30日までぜっさん開催中。
ぜひ、テーブルにおいてある図録にも目を通してくださいね
(必要な方は遠近各種メガネ必要なくらい字が小さいですけど)。

本棚にもシカともう一種のイキモノがいますよ。

WORLD BOOK CAFE
札幌市中央区南1条西1丁目2大沢ビル5F
011-206-7376

http://theworldbc.jugem.jp/

ついしん:
踊るエゾシカニュース

道新より、
◎2010年度推定エゾシカ生息数65万頭 過去最多更新のようです
◎ついにローソンで!シカ焼き肉丼、そしてシカ焼き肉おにぎりが7/26〜登場
行者ニンニクやキムチの味付けにエゾシカ好きな方の
アドバイスが想像できますね。

釧路シカ会の面々が悪天候の中キャンプするというので、描いてみた
「てるしかくん」(ネーミングは阿寒やきとり丼のキャラ、へるしかくんの
オマージュ)
まったく効果なかったみたいです。
考えてみれば雨の日でもエゾシカはかまわず草を食んでますからね。
あ、こいつはカフェには展示してませんよ。
写真提供:シカ会(無断転載ご遠慮を)
こんな素晴らしいパウチ仕様にしていただき、雨BBQに参加した模様のてるしかくん。
晴天は無理でも曇天くらいの効果を出せよ〜。あ、うしろにあるのは
手作りのエゾシカおにぎり!ぜったいおいしいと思う。
いいなあー、外ごはんしたいなあー。

2011年7月10日日曜日

なんと期間延長。

本題の前に

http://theworldbc.jugem.jp/?eid=243

本日、こんなんやります。

ーーーーーーーーーーーーーー

エトブン社 in World Book Cafe 
タカとシカ展 
「真昼のトークカフェ」
やんわり開催。

7月10日日曜日 午前11:30から1時間ほど

カフェ個展オープニングパーティーで開催し、
グダグダに終わったイキモノの話と作品解説。
なんと「聞いてみたかったと」の少数派リクエストに応じ、
調子にのって再び開催することに。
もーちょっと何とかしながら再編集してお届けします。
さらにユルく、お茶しながら、
北海道の野生動物と絵と文のオハナシをどうぞ。

参加費 無料。要1オーダー
ーーーーーーーーーーーーーーー

さーて、この告知の遅さ(ツイッターとかでは告知してましたが)
何人の方に来てもらえるでしょうか。
貸し切りじゃないので途中からでもどうぞお気軽に。

お店に入るとこんなかんじ。左がわにメインの作品が。
んで、中に進むと店内のアチコチに動物たちがひそんでいます。
え!ここにも!!を見つけてください。
エトブン社ですので、「絵についてる文」も読んでいただきたいと
図録を作りました。文章はお手元でゆっくり読んで、
絵はどうぞグルッと歩き回って見てください。
昼と夜で見え方がぜんぜん違う展示もあります。

んで、
そんな店中にぎやかしているタカとシカ展、
12日までのはずでした。…が、

お店とお客様のリクエストで
なんと期間延長になりました!わーーー

7月下旬くらいまで(アバウト!)やってますので
見てない方はぜひ、一度見た方は時間帯変えてごらんくださいませ。
<<期間決定!7月30日土曜日まで開催します。

あ、図録には強気と弱気が入り交じる価格もつけております。
Tシャツとミニトートは現在現品限りですが
(婦人S,M各一点)
リクエストいただければ会期後にまとめて
Tシャツ購入&印刷に出します。ただいま数点のリクエスト
うけておりますので、気になる方はお問い合わせください。
etobunsha(シカ!)excite.co.jp
(シカ!)を@にかえてください。


御礼。
オープン次の日の30日、多くの方にお集まりいただき
ありがとうございました!
馴染みのみなさんはもちろん、そのお知り合いというハジメマシテな方
までお会いできて感激でした。なんせ、主催慣れしておりませんので
ぜんぜん話せなかったり、失礼があったと思いますが…

すっごいうれしかったです!

あのあと、お手伝いしてくれた友人たちと
サラマンドルに行こうと思ったら、さすが木曜の夜で満席!
おしゃれ打ち上げをあきらめ、
ワタミで泥打ち上げしておりました。
みなさんありがとうございました!
搬出もよろしくお願いいたします。

2011年6月20日月曜日

カフェ個展のご案内。

エトブン社の初個展を来週水曜6月29日(水)から開催します。
あ、指が写っちゃってますけど
こないだできたばかりのフライヤー兼DMポストカードです。

ETOBUNSHA in WORLD BOOK CAFE
「タカとシカ展」
ちかくの山と、どこかの森で。

6月29日(来週の水曜です)から7月12日火曜日までの2週間
カフェ内で個展します。
<<期間延長になりました!30日土曜日まで開催です。


会場:WORLD BOOK CAFE
札幌市中央区南1西1大沢ビル5F 011・206・7376
http://www.world-spirallife.com/


今まで描いた絵などを拾い集めて、新作も描いて、
埋もれてたイラストにも光を当ててます。

「ごあいさつ」の一部を抜粋。
ーーーーーーーーー

イラストコラム、ふざけたブログ、エゾシカ肉の普及などの場で
北海道の野生動物を描いている
エトブン社こと新岡薫が、カフェでこぢんまりと個展をします。
おもえば、タカの絵を描きたくてたどり着いたのがエゾシカでした。
その道すがら、エゾリスやエゾアカガエルやエゾモモンガや
エゾタヌキと、いろんなエゾにも遇いました。
エゾじゃないのにも遇いました。
ーーーーーーーーーーー
こんな感じで描いた絵を
カフェに溶け込むように展示します。

カフェメニューを楽しみながら、本や展示も楽しみながら
居心地のいい時間を過ごしに来てください。
とても心地よいお店です。
男性の方おひとりでも大丈夫ですよ。

そして大切なおしらせ。

6月30日木曜日の夜8時から(開場は7時半から)
オープニングパーティーを開催します。

参加料¥1,500で軽食つき(たぶん1ドリンクつきます)。
20時半か21時くらいに、作者の作品解説を
行うことでしょう。スライドショーするかも。
作者みずからのタカとシカとその周辺のお話をお楽しみ
ください。
エゾシカ肉も、すこ〜しふるまう予定です。

だいたいの人数把握できると助かるので
「行くよ!たぶん」という方は
ご連絡ください。
もちろん、ぶらりと来てもいいですからね。

なぜパーティーがオープン日の29日じゃないのかは、
当日私に聞いてください。

今のところイベントの予定は30日のパーティーだけ
なんですが、リクエストがあれば
会期中の作品解説&スライドトークショーなど
おしゃべりさせてもらいますので
ご要望ください。
(取材を通じて勉強した、うろ覚えトークですが)

ワールドブックカフェさん、
今回ディレクションしてくれてる後輩B先輩ことbonちゃん、
展示するための制作物作成を手伝ってくれている
MJ部長とデザイナーささよし、
このたびはありがとうございます。
これから佳境に入りますがよろしくお願いいたします。
(社)エゾシカ協会さんにも
パーティーでのご協力ありがとうございます<って、先に
お礼を言ってしまいます!

みなさん、ご来場&口コミよろしくお願いいたします。

2011年5月30日月曜日

全国のナメクジファンのみなさん

ごめんなさい。
悲しいお知らせです。

先週頭ごろ、デンデがしんでしまいました。

享年…えーと、何ヶ月だ?
7ヵ月くらいでしょうか。
うまく飼えば1年くらいは…との
もくろみよりは早いお別れでした。

死因…おそらく私が世話を怠ったことが一番。あとは
寿命が近かったこと?不慮の事故?
まったくわかりません。

近々追悼特集を…

嫌ですかね?

デンデ、ありがとう。ごめんね。

2011年5月29日日曜日

自然の摂理とか野生とか。

ダーウィン見ました?アホウドリ。
エビソースパスタの夕食とともに
感動しながら見ていたのですが、
最後の最後で「え〜!」でした。

オスの求愛。こたえるメス。

きゃっ(ハート)そして
うまくいえけばオギャー。

となるのが自然の摂理と思ってましたよ。
だからヒトとて「できちゃった婚」
ええじゃないか!
という感想でした。「電撃婚」ありあり!

それが、
アホウドリは一生つがいになることから、
求愛から半年は相手を見定めます。
「だんなはん、半年は、
しとねを共にはできまへんえ」
ってツレナイ感じか、適度にイチャイチャするのかは
わかりませんが、
貞操観念が高…ちがうな、
相性なのか遺伝子の強さなのか
基準はわからんが、
将来の子づくりのためにじっくり選定。

いやあ、半年つきあって「やっぱダメ」って
こともあるんだろうな。
ものごとはタイミングよね、なんて
いうのはヒトの世界の話で、
野生ではきっともっとシビアな裁定が
くだされるのか?

ダーウィン、そこまで撮り続けてください。
(Y10美人鳥でしたね。がんばれY07)


いやもちろん今でも、
できちゃったも、電撃も、
ええじゃないか!この少子化時代
とは思ってるんですがね。


ただそれをひっくるめて「自然に近い」
なんて表現はできないなと
思いましたよ。

さーて、食べたし
仕事に戻ります。
このあと眠くなるのは自然の摂理?

あ、そうそう。
オスはね、よそのヒナを世話する
様子をメスに見せて、
子育てでも役立つダンナをアピール
するんですと。
ヒトより人間ぽいなと思ってしまった。
「俺って子ども好き」アピール、
ヒトのメスにも効くかも?
オーバー30のメスには逆効果か?

2011年5月20日金曜日

窓口で共生?

メダカ(目高、Oryzias latipes
サカマキガイ(逆巻貝、Physa acuta

これも共生関係なのかしら?というお話。


おしゃれ事務所(かもんデザインさんと共生)の
近所にある郵便局。
事務所を持ってからときどき利用します。

昨日も郵便を出しに窓口へ。
ふと窓口の横を見ると
 小さいメダカと……

貝。

「これ、タニシですか?」
思わず窓口のお姉さんにしつもん。
「これ、サカマキガイって言うんですって」
お姉さんも気になって調べたらしく
予想以上の答えをくれた。

巻き貝の一種なんだけど(デンデの仲間だ!)
貝の巻き方が逆なんだって。なのでサカマキ。
で、
最初は2匹くらいだったんだけど
どんどん増えたんだそう。
「卵産んだんですか?」
「そうなんです」
透明なデンデ(我が家のペットのナメクジ)の卵を
思い出す。
「メダカに影響ないんですか?」
なんでも、ガラスに付いた藻などを
食べてくれるので、良い共生関係なんだとか。

あとで調べたら、
メダカ愛好家の方はわりとサカマキガイを歓迎しつつ
あまり増えると糞で水槽が汚れるので
数の調整はしているらしい。かわいそうだけど、と。

とかくメダカは弱く、前につとめた会社でも
すぐに… あ、ちがった、
セガ(ミシシッピアカミミガメ)の
エサとして投入してたんだ。

違う事務所でちゃんと飼っていたメダカも
どんどん数は減っていった。水質に敏感なのかしら。
対照的に増える巻き貝。
生命力の差なんでしょうかね。テキトーなことは
言えませんが。

余談:なぜカメにセガという名をつけた
かというと、彼(彼女?)の生まれに由来あり。
あの最悪のUFOキャッチャーから
やってきたので、そちらのお店の名をつけました。
出生地に由来している点ではベッカム夫妻の
お子様と同じですね。

「いやされますよー」
って、お姉さん。たしかに窓口に小さな生き物が
いるだけで、こんなに楽しい気持ちになるなんて。
ちょっとした会話だけど、
とても素敵な数分でした。

美しき2匹のメダカよ、
つぎに請求書出しに行くときも
生きていておくれ。


セガもデンデも元気です。
共生 Symbiosis :複数種の生物が同所で相互関係を持ちながら生活する現象。共に生きること。メダカは巻き貝によって棲み良い環境をもたらされているが、メダカは貝に良いことをしているかどうかわからんので、この場合は片利共生か?

寄生 Parasite : ワタシがお正月などに実家入りし、何の手伝いもせず喰っちゃ寝する様子。

2011年5月10日火曜日

イキモノートが列車にのりました。

完全に告知が遅いのですが
(フリーランスが、こーゆー営業力のなさでいいのか?)、
新連載がはじまっております。

ここでたびたび、体験したことや人にお話聞いたことなどを
イキモノートと称して描いてますが、
それが誌面で旅することになりました。

JRの車内誌「THE JR Hokkaido」にて
「列車に揺られて会いに行こう
ほっかいどうイキモノート

として4月号から連載しております。
もう5月号じゃねえか、という声が聞こえてきますね。
ひとつのイキモノを訪ねて列車で旅しております。
ワタシの趣味に走りすぎないよう、
女子旅っぽさも意識して…いるつもりです。

そんな記念すべき一回目は
4月号「マイワシ」

最初から地味すぎじゃねえかって?
どこが女子旅?
いいえ!
断固として、いいえ!
です。

最初ということもあり、以前、学芸員で飼育員の
堀江さんとともにフライヤーを作らせてもらった
登別マリンパークニクスを取り上げました。

ここの銀河水槽をどーしても紹介したくて、
そして写真もプロ並みの学芸員で飼育員の
吉中さんにお話を聞きたくて行ってきました。
銀河水槽…
とってもロマンチックなんでございますですよ。
女子力上がります。
銀河水槽合コンとかすればいいのに(なげやり)。

もう掲載期間終わってますが。
一部チラ見せ。一万匹のイワシ、光る、光る。
本文とイラストで校正されています。写真も。
そして5月号は釧路でございました。
その記事は今、まさに、特急で見られます。
書店でも販売しているはず(紀伊国屋ではありました)。
釧路で取材したのは、
世界で唯一とのうわさのある
エゾシカ専門番組、FMくしろ「エゾシカゼミナール」
を取り上げました。

で、
その取材とは反対に
ワタシも番組に出演してしまいました。

こんなに電波にのったのって、
子どものころに谷川俊太郎氏の詩を読む番組に
出た以来か?いや、
どさんこワイドでネズミーストアの宣伝をしたとき
以来か? ひとに歴史あり。

ぜひともFMくしろ http://www.fm946.com/から
ポッドキャストのページに飛んで
エゾシカゼミナールを聞いてくださいませ。

みんなでエゾシ会議inくしろ「ガールズトーク」前編・後編
3月のエゾシカ猟で
に、出てます。http://www.fm946.com/podcast/podcast02/

で、ただいま6月号制作中。
特急にご乗車の際は、
ぜひともご覧ください。

今まで続けてきた連載もこの春模様替えしております。
そんなお知らせは、今度日常ブログで

おまけです。
「続きはコチラ」から
春のツマラナイ川特報&春のイキモノ便りを
お届けします。イラストも少々、走り描いてます。


2011年4月18日月曜日

女風呂事件簿。<追記あり

オオセグロカモメ(大背黒鴎、Larus schistisagus




洞爺湖に行ってきました。上の写真はカモメではありません。
着いた日は風雨。波立つ湖がクール。
タクシーの運転手さんと観光地の窮状について
話していたら、
とっても切なくなったんだけど、
湖に着いたら、
なんだか力強く乗り越えてくれそうな
感じもしました。


夜は地元の野菜に感動。なんじゃこのトマトのおいしさは。
洞爺湖のポテンシャル、あなどれないです。
それでも週末なのに人はまばら。
お店はガラガラ。くーーーん。


翌朝、最上階の空中露天風呂へ。
湖も中島も刻々と色を移ろわせていきます。
露天から湖に向かってガラス張りの内風呂に入ると、
思いっきり外から
のぞいているヤツらがいます。
なんてハレンチな


カモメなんだ!
じーーーっと見てます。あきらかにこちらの動きを見ている。
「クエーー。アイツラ、水浴ビカ?
ナンデ羽ハエテナインダ?換羽??」
って、首かしげたりして。
大人と同じ大きさで、背黒になっていなく茶色っぽい
色合いの幼鳥までやってきました。マセガキめ。


のぞかれましたが、いいお湯でした。


あとからお話をうかがった、
湖底清掃活動をされている方曰く、
洞爺湖は日帰りせずにぜひ泊まってほしい、
夕暮れもいいけど、明け方は特に美しいと。
なっとくです。


立ち寄ったパン屋さんでは、早朝、パンを焼きながら
まっすぐ前にそびえる羊蹄山を眺めるそう。
陽があたり、ピンクに染まり、
湖面が鏡面のようにおだやかな日は
くっきりと羊蹄山が映るって。
そんなん、見たことない。
思えば今まで、温泉と観光施設しか見てこなかったのかも。


こんな話も聞きました。
さいきん、カラスのようにカモメが増えている。
なぜかコブハクチョウもやってきた。
これ、
要因のひとつに「餌付け」があるんだって。
遊覧船からカモメにエサあげる観光客がけっこういる。
海外の方も。
コブハクチョウにもあげるもんだから
ヒトとの距離も近くなる。
繁殖期の彼らはけっこう凶暴で、
エサをあげようとしたら指まで咬まれたとか。
そんな事故にもつながってたり。


ワタシが海外に行ったとき、そんなことしちゃってないかな?
と、ちょっとヒヤッと。
温泉街なのでうっかり忘れちゃうんだけど、
ここは支笏洞爺国立公園。
噴火後から自然が再生して作られた場所。
長年積み重ねてきた環境を、
訪れるヒトはちょっと意識してほしいもんだと、
しみじみ考えちゃった。もちろん、ワタクシも。


カモメといえば
この釧路の海岸を散歩していたときか、移動していたとき、
たしか「ゴメ」って言ってたような気がしたんだよね。
釧路のOさんの「自分語」なのかな?って
思ってたんだけど。


帰ってきてからこれらのカモメ写真を後輩B先輩に見せていたとき
「釧路のカモメ大きくなかったです?」
って言うのですよ。
うーん、大きいけど、札幌の街中を飛んでいるのも
けっこう大きいと思う……と言いかけたら
「地元の人ってゴメって言いません?」
え!
うん、言ってた!
あれって方言なの?
「わかりません」


私たちの会話はまあ、いつもこんなすれ違いなんだけど、
ゴメって呼ぶ人たちがいることはわかった。
方言というより浜言葉のよう。




そうそう、そのゴメたちが女風呂の前で
キエーキエーと鳴いていたとき
ヒステリックだな、あいかわらず」
なんて、チャプチャプしながら考えてたら、
ママといっしょの男の子が
「カモメが歌ってるね」
だって。


ああ、大人って。


ーーーーーー


ついき


「石狩挽歌の歌い出しが
♪ごめ〜が鳴くからニシンがくると〜♪だよ」との
メールをいただきました。ありがとー。情報うれしい。
あーそっか!聞いたことあるけど意識したことなかったわ。
おんぼろろろ〜、だよね。北原ミレイ。


と思って歌詞検索してみたら(作詞なかにし礼)
「海猫(ごめ)が鳴くから」
とある。
どうやら漁師町ではカモメ、ウミネコのたぐいを
ゴメと呼んでいるようですね。


石狩支庁に住んでるのに気づかなかった。
で、北原ミレイって美唄出身だっけ(三菱美唄記念館の取材で聞いたような)
って調べたら、牧村三枝子の間違いだった。
「み」しか合ってない。記憶っていい加減だわ。
でも、せっかく取材のことを思い出したので
http://www.pipaoi.jp/specialedition/eventmap/index.php
美唄のイラストルートマップ
ぜひごらんください。知的好奇心コースと
マガンに大感動コースは見てほしーの。


洞爺>釧路>石狩>美唄 道内各地の記事になりましたね。


 

2011年4月17日日曜日

猫と満月。

特急に乗って取材先から帰ってきました。

おや?

地下鉄の出口で日本猫が香箱座り。
(こんな言い方するなんて最近まで知らなかったよ>中井さん

思わず「にゃーにしてるの?」と声をかける。

おはずかしい話だけれど、
本当に声を出してこういう会話をしがちなのだ。
いや、会話じゃなくて一方的に話しかけているだけなんだけど。

猫に対しては「日本語+にゃ」になりがち。
カラスには「かー」「あ、あ、あ」などカラス語。
犬には「日本語」のみ。
たぶんヘビがいたら「日本語+にょろよ」となるのでしょう。

おなかがすいていたのか、肝がすわっていたのか、
近づいても「知らんぷり」な猫でした。

「元気でにゃ」と声をかけて振り返ると
すごい満月が、わんわんと光ってました。

暗闇のツマラナイ川にさしかかると、
月光が乱反射してる川面に動く物体が。

あ。

いつものカモカップル。
今年もツガイがやってきました。
また、こっこが見られるでしょう。

ってことは、
そろそろカラスの巣も気になるところ。
果たして、きょ年の空き家は使われるのかな。

春ですなあ。



って、今日は寒かったけど。

2011年4月7日木曜日

メモ。粗品・オラン・ナメクジ

●ブロッコリーの葉をデンデの瓶に投入してみた。

いつになく葉っぱがたくさんついていたのでね。
とっても「ビタミンあります!」って香りが漂ってまして、
茎は料理に使うけど、葉はどうだろ?と思いつつ、
「もう腐りかけのキャベツ飽きたッスよ」って感じの軟体動物に
与えました。
これがもう、ものすごく気に入ったようで。こりゃ、相当好物だな。
黄緑だったウンコが濃いグリーンのウンコになりました。

うん、無農薬のブロッコリー使うときは
よく洗おう。

●先日、オープン前の新爬虫類・両生類館を見学してきた。
それはまた今度。
見学後にオランウータンどうしてるかな?と立ち寄り。

普段おさるさんはあんまり見ない方だけど、
オランは爬虫類館に近いこともあり、動物園に行けば見に行く。
グッと来る仕草が多いんだ。

オリの上にフルーツがいくつか置かれている。
上、下、はなれた場所。彼らの生活が単調にならないよう
ちょっとめんどくさいところに置いて取るよう工夫されている。

赤ちゃんハヤトもフルーツを取りに行きたい。
でもママのレンボーが、どーしても先に取ってしまう。
手足の長さが違うからね。
何度チャレンジしてもハヤトより先にレンボーが食べちゃう。
けっきょく、ひとつも食べられないハヤト。
そのときの顔。ぜひ、セリフつけてください。


類人猿はヒトとちがって表情筋がないものと勝手に思って
いたのだけど、それは間違い。細かい表情筋が走っていて
複雑な表情を作れるそう。よく考えたら言葉を持たない分、
顔での表現が必要なのかも。
表情が派手なのはチンパン。
オランは地味な方らしい。
日本人と欧州人でも違うんだって。わかる。

このあと、ママから口移しでフルーツもらってました、ハヤトくん。

●前の日記で予告してた「エゾシカな粗品」について。
デザイナーの仕事とともに紹介したので
日常ブログの方に掲載しました。
写真も載せています。
よかったら。
http://etobunsha.exblog.jp/15742211/
裏側だけ、ちらり。