2015年5月18日月曜日

シッポ考。

このクマゲラの絵からはイマイチ伝わらなかったのだけれど
キツツキを見ると足だけではなく(指の向きもなかなか面白い)
しっぽの三点で体を支え、ガンガン土木工事をしているようだ
(脳震とうしないキツツキの頭の構造がヘルメットに応用された
らしいけれど本当かしら)。

しっぽで支えるといえばカンガルー。
彼らのボクシングは実を言うとキックボクシングでして、
というよりキックだけなことが多いように見えて、
その闘いを支えるのがしっぽ。
全体重がかかってるように見える野太い付け根。ちょっと
ゴジラを…というより、ゴモラに似ている気がした。

ヒトにもしっぽがあれば…と妄想するけれど、
もう「パコダテ人」という映画で描かれていたっけ。
あおいちゃんがカワイイ作品でしたな。

動物行動学の日高先生の本で、人間ほどおかしな哺乳類はないといった
話が書いてありました。なぜに毛がない?そして、なぜ猿では毛がないところに
毛があるのか?なんて。しっぽもない。いつごろ、どんな理由で退化したのか。
たまに先祖返りはあるらしいけれど。尾てい骨出ているヒトも
いますよね。

猫のようなしっぽが生えていたとすると、もうタテマエは
通じなくなりそう。あの方達は表情筋がない代わりに
しっぽで「イライラしているわよっ」とうったえますからね。
そうか。
ヒトは顔の表情で正面の相手に何かを伝える道を選んで進化したから
本心が出ちゃうしっぽは退化させ……んなわけないか。