2015年2月4日水曜日

冬の街路樹。

ナナカマド(七竈、Sorbus commixta

東京の東側で暮らすようになって「ちがうな」と
思ったのが街路樹でした。
冬になっても緑色。葉も落ちない常緑樹。
寒椿も咲くので冬でもカラフルなんですね。

かたや札幌。
住宅街の街路樹といえばナナカマド。紅葉し、落葉し、
赤やオレンジの実をつけます。
色と言えばこれくらい。雪が積もれば山はモノクローム。
ついでに人々の冬服冬靴もダークな色合いになりますので
こちらも東京に比べたら地味です。

コートの色合いはともかく、
ナナカマドのある風景は好きですね。
野鳥もやってきて実をついばみます。
常連はヒヨドリ。
こないだツガイかと思ったら相棒は冬鳥のツグミでした。
たまたまかな?ケンカもしないで一本の木で食事して
いましたよ。
ムクドリたちも見かけます。

札幌市内、12月。

この写真はそっぽ向いたカワラヒワですが(…あれ?冬もいるんでしたっけ?)、
雪と鳥と赤い実のある景色はいいものです。
カラスも絵になります。

七回かまどに入れても燃えないからナナカマド。
と言われていますが、樹木医さんとお話したときに
聞いてみたら
「いや、燃えますよ」
とのこと。そりゃそうだ。
とはいえ、他の木と比べると燃えにくいらしい。
たきぎの下に敷いて使われたのも確かナナカマドでしたっけ?
あれね、ちょっと大げさですよね、ネーミングって。
まあ、七とか八にしたい気持ちはわかります。
燃えにくいけれど強く太く数百年と成長する木ではないので
これらの街路樹も十数年で更新が必要になるのでしょう。
街の景色も少しずつ手入れされていくのかもしれません。


前に描いたイラストだけど、
ナナカマドは冬のモチーフとしてつい描いてしまいます。
アイヌ語でキキンニって呼ぶ地域が多いのでしょうか。
フランス語ではソルビエ。
今の北海道ならソコビエって聞こえちゃう(ただし室内は常春)。

JR Hokkaidoも2月号ですね。
先月はトマムのペンションに現れるキタイイズナのイーちゃんを紹介。
今年はまだ出没していないようで、オーナーさんたち
イーちゃんファンは待ち望んでいるようです。
今月号は、この連載にしてはめずらしく(とほほ)
主役の野生動物に会えました。折しも爆弾低気圧の余波が
ざっばーーん!と残っていた強風の日に
野鳥を探すっつーんですから。
何に会えたのか、ぜひ誌面でご確認ください。勇払原野周辺です。

さて、立春。でもまだ北海道は冬本番ですな。
しばれるわ。