2010年10月29日金曜日

夜の大学。

といっても、
ディープ・ススキノでボラれた話ではありません。

夜の酪農大に行ってまいりました。

なぜか?

エゾシカの調査に参加させてもらったのです。


そう、
ついに大学の敷地内(畑やら牧草地などがありますので)に
エゾシカ出没。

大学のすぐ裏に広がるのは野幌森林公園。
完全に分断されていないこの公園には
そんなに多くはないのですが、
エゾシカが生息しています。

何度か散歩しているけれど、まだ会ったことは
ありませんけどね。

その何頭かが、
何かにつられて通学している模様。
ゼミ長に聞いたところ6頭が確認されているのだとか
(オスメス含む)。

「今夜もデントコーン畑とその周辺を見てまわります」
週に2回の調査の4回目。過去3回のうち2回は
オスジカを確認。

ふふ、
ワタクシ、
鹿を呼ぶ女と言われているのよ、と自信たっぷりに
言い放ってました。
今夜も期待できるわよ、と。

5月から月イチくらいで登別に通っているけど、
ほぼ100%、エゾシカと遭遇しているし。

ということで、
キュービームと双眼鏡を持って、ダウンを着て出発(21:00)。

サーチライトのようなキュービームで林縁(森と平地の間、エゾシカが生息
しやすい場所)を照らして、動物の目の反射をチェック。
(ライトセンサス調査といいます)

ピカー!

おおっ。
エゾシカ?
と、思ったら
「キタキツネですね」と。

畑の奥を身をかがめたキツネが警戒して横切っていきました。

ちなみにこれはキタキツネなのです。
いやあ、獣の目の反射って明るいなあ。
エゾシカはまた目の色が違うそう。み、見たい。


「やっぱりまだ早いみたい。10時に期待しましょう」
ちょっと休憩してふたたび出発(22:00)。


ぬー。
結果。
出ませんでした。

前は畑の丘の上で2頭が遊んでいたり、
校舎の近くまで出没していたりしたそう。
昼に授業受けてたら
近くまで来ていた!なんて
目撃談もあったそう。

あらまあ、なんて、ほのぼのとした光景なんざんしょ…
って思います?
オス同士はけん制しあう。
そして角突き。
写真は円山動物園のオスジカです。

とまあ、この写真のとおり、この時期(発情期)のオスジカは
他のオスを排除するため、邪魔者と思うと向かってきます。
この時期のオスジカはヒグマより怖い、
と言われていますよ。
なので、
もし見かけても「わーい」って、「クララが立ったー」って
ハイジみたいに無邪気に近寄ってはいけません。


というわけで、個体数の少ない場所では
それほどシカを呼ばない女であったことが立証されてしまいました。
室蘭・登別方面での増加度合いがわかりますな。

うーん、見つけたかったけど、
見つからないほうが良かったのかな?フクザツな気分です。



校舎へと戻る調査隊。狩猟ゼミ生たちの調査はまだまだ続くそうです。
また機会があったら参加させてください。

あ、その前に春日大社に参拝に行っておいた方が
いいかしら。





奈良みやげのふきん。
いい鹿模様でしょ。

2010年10月27日水曜日

オオカミ御礼。円山動物園写真少々、そしてよろしく郷愁。

父と息子

狼祭Wolf Festivalが24日で無事終了。
会場に足を運んでくれた方、
作品見てくれた方、ポストカードを手に入れた方、
ありがとうございます。

母。
いつも動かないトカゲやヘビ、止まってるトビやシカを撮ってるので
動き回るオオカミは撮影が難しいね。しかもコンデジだし。
だからみなさん結婚記者会見バリの連写なのね。

今回は動物園ではなく、道内外の一般の方々が実行委員をつとめた
はじめてのフェスでした。
私は少ししかお手伝いできませんでしたが、
クリエイターのはしくれとして
初心にかえったり、目からウロコだったりと
なにやらパワーをもらいましたわ。

委員長、スタッフ&制作者仲間のみなさん、
シカだ、トカゲだ、トビオオタカだと、ちっとも
オオカミじゃない私にオオカミの魅力を教えてくれて
ありがとうです。みなさんと会わなければ、
過去北海道にこういう獣が君臨してたことすら
忘れていたかも。
きょ年今年にひきつづき、ぜひ来年もお手伝いさせてくださいね。
となりのシカ舎の説明はまかせてください(って、あいかわらず
個体識別できてないけど。とくにメス)。


クイズ大会でともに司会進行した
このシークイン!さんもがんばってくれました。
サンドウィッチマルヤマン準備中。
か、カメラ目線がこわい
おまけ。

たまたま友人ライターが取材にきていたのでトビのフリーフライトと
エゾヒグマ舎のエサタイムに同行。
ヒグマのトワさん、食事をみつけて大ハッスル。
が、
ガラスの汚れで写真がうまく撮れないことが発覚。
その準備のためにちょっとお預けをくらってしまったとき…

大興奮でドアにアタック。
かわいいクマさん、というよりも野生のチカラをちょっと
垣間見られたような。お客さんたちも感動のようす。
(いやじっさい、森ではちあわせたら固まるな)

見よ、この距離。

無事なのはわかっていても、
まんがいちこのドアが蹴破られたら、
目の前の子供たちを守れるか、
それとも一目散か。
ちょっと考えてしまいました。

ヒグマとしてはまだ小さめ、のはず。

そうそう、このあとマルヤマクラスのイタリアンで
秋のサラダ的なものを買ったのね。
サツマイモ、カボチャ、リンゴなどなど彩り豊かで
おいしそうな。
でも、
あれ?
なんかこれさっき見たぞ。

と、思ったら、ヒグマのエサと見た目ほぼおんなじでした。
雑食仲間だね。


トビ。ヒグマと違い、猛禽類はメスの方が大きい。
このビリー(メス)も羽を広げる姿は壮観。
フリーフライトと出合わなかったら、このブログもはじめてないかも
しれないな。
個体ごとの愛着はあまり持たない方だけど、ビリーのことは
かなり好きだと思う。きっかけだからね。
(ああ、いまだにカメラの中からコモド夫妻が
のっしり現れると「あいたいなー」とため息が。彼らも特別だったん
だろうか)
ああ、あとヨウスコウベビーたちの成長も
楽しみにしているか。

もうひとつ思い入れのある方をご紹介。
はい、ビックリ氏ですね。
中島公園こどもの国ではじめて遊んだアトラクションです。
まじでビビリましたよ。
父の腕につかまりましたから。

ああ、もういちど遊んでおくのだった。
今はもうありませんよ、ビックリハウス。
そして、

なんとかの魔境でしたっけ?ワタシ世代には海底探検とかそんな
名前で知られていたのかも。
ジープたち、すっかり搬出されちゃってます。
はじめて日の目を見たのでしょうね。
そしてさようなら。

これもこどもの国時代、あまりにたいくつだと
カートを降りてすすみ、最後の海底火山前でもう一度
乗り込んだと言い張る友人がおりましたっけ。

あとの心残りはループ&コーク。
ジェットコースター嫌いのワタシでさえ楽しめた
回転系アトラクション。

さよならキッドランド。


2010年10月18日月曜日

エゾシカの次はオオカミだ。



先々週はエゾシカの週末でした。
セミナー、シンポジウム、
参加者と飲み会、
そして飲み会、
さらに酪農大の先生と飲み会。
もうお酒やめた!

いや、そんな話ではなく、ハンターへの思いと
野生生物、そして食のことを考えさせられました。
して、
釧路と知床に行きたーーい!
って思わせる人々の話も聞きました。
エゾシカレポートはこちらをクリック。「円山どうぶつ雑記帳」
(エトブン社ペコ氏も写ってるぞ。どれがワタシかわかったぞ!と
正解コメントくれた方にポストカードプレゼント)

で、
「はー、エゾシカひとだんらく」って思ってたら
背後に大きな緑色の影が…
「次はオオカミですからね」
円谷氏
そう、昨日から円山動物園で「狼祭~Wolf Festival 2010」
はじまりました。全国のオオカミファンが
お宝写真やクラフト、グッズとともに集う祭典。
エトブン社もエゾシカの縁がありまして、
昨年にひきつづき今年もイラスト出展。一点だけですが。
で、今年はポストカードの販売も行います。
新作もカードにアレンジしました。

この中には4種のイキモノがいます。
つい先日室蘭で見て、感動のあまり登場させました。
なんのことやらわからんと思いますので
会場などで見かけたら質問してみてください。恐くないですよ。



あ、動物園にいてても
会場にいないときは
爬虫類館かトビのフリーフライトに
行ってますのでご了承ください。


そして。10月23日土曜日は「オオカミ博士をめざそう!」
クイズ大会が行われます。この日は必ずいます。
なぜかというと、司会を仰せつかりました。ついに
緑のおじさんと共演です。シークイン!
この夏、すでに共演していた
マルヤマンとペコ氏。in東京の夏フェス。
ワタシは普段ぜったいにこんなことはしないが、
知名度も人気もない閑散とした状態、
見るに見かねて同郷のよしみで撮影。

炎天下のせいでシークインポーズすら
しない円谷氏をたしなめるように
「マルヤマン、シークインして!」と
耳元でささやいたことは秘密。

さ、この人生の先輩の無防備なビール腹を見て
何もしないでいられるのか?
それとも子どもたちの夢をこわして
出入り禁止デスマッチとなるのか?
いいえ、
たぶんキンチョーのあまり、棒読みでたんたんと
進行することでしょう。
クイズの内容は、オオカミマニアたちが作成した
素晴らしい出来栄えです。ぜひご参加を!
参加すると
エトブン社(が寝る間を惜しんで制作した)スタンプカードが
もらえるよ。

ご来場、お待ちしております。
とりあえず、19日の午前から午後2時くらいまではおります。

おまけ。今年は展示を見送った、趣味に走りすぎた作品公開。続きを読んでね。

ニクスのウツボ氏。

ケータイから試しに投稿してみます。
銀河水槽はまさに
個にして全でした。
一万匹のイワシ、搬入がまさかのバケツリレーとは!!
で、うまく撮影できなかったので、動かないコイツを載せます。
なぜかいつも水族館ではウツボかチンアナゴを撮って、後輩B先輩に送りつけてしまう。

ほほう。ケータイだとこんな風になるんですね。
思ったより写真大きいな。
ところで、登別マリンパークニクスの公式サイトを見てみたら
ワタシが水槽の前で飼育員さんに質問したことが
ちゃんと書いてありました。
http://www.nixe.co.jp/
から、「今月の話題」>「過去の話題」>2009年8月「10,000+2+1」へGO。
面白いです。
飼育員さんの文章はどこのも心くすぐるものがありますが、
ニクスのもかなり…くすぐりますよ。

と、PCから追記しました。

2010年10月9日土曜日

とりいそぎ御礼。

わー、おもしろかった。

肉食系女子によるエゾシカ(ガールズ)トーク@円山動物園
無事終了。聞いてくださった方々、関係者のみなさん、ありがとうございました。

その後、
夜の動物園でニホンザルの呼びかけを聞いた。
フィー(いる?)フィー(ここにいるよー)
なんてやさしくなくんだろう。。

2010年10月4日月曜日

10.9エゾシカセミナー開催

次の土曜日、10月9日に
「きたネット発 北海道環境活動交流フォーラム2010 at 札幌市円山動物園」
が、開催されます。今年のテーマはヒグマだって。今年も出没情報を
ききますね。気になるなあ。で、
その分科会のひとつとして、きょ年も開催された「エゾシカセミナー」が
行われます。(画像クリックで詳細チェック)



こちらの主催は
社団法人エゾシカ協会 http://www.yezodeer.com/
そして、酪農学園大学が協力しています。
☆あ、分科会は無料だけど、たぶん動物園の入園料(600円)がかかります
(年に2回くるならパスポートがおすすめ)。

きょ年はオール男性のパネルディスカッション。
うってかわって今年はオール女子(知床財団の山中さんだけ黒一点。
かみくだかれるのは自分では?と心配しているとのウワサも…)。

実際に円山動物園のエゾシカ舎で電気柵の研究をしている
鹿ガール1、電気柵の会社からやってきて
現状を話してくれる鹿ガール2、
研究者であり女性ハンターでもある鹿ガール3、
して、ワタクシ、研究者でもなんでもなく「くいしんぼう」代表として
鹿ガール4をつとめます。

上に載せたチラシも作りました。
なんかワタシをのぞいてオトコマエ系女子(しかも美女ですわよ)。
なので、
反動で思いっきり桃色にしました。
題して、ピンクチラシ!

写真たくさん見せたいけど、
このMacにパワーポイント入ってないし、
取材で話すことは多いけど
チビッコ記者並みのしゃべりだし、
いったいどーなるかわかりませんが、
おいしい話を少ししゃべります。とつとつと。
とにかく、エゾシカ肉はたくさん食べてるからね。

個人的にはハンターさんの話が楽しみだ。
こないだ料理教室で作ったエゾシカ丼。トウキビのソースなんだよ。

というわけで、
ここんとこ「いそがしい風(ふう)」です。
なんで「ふう」かというと、バタバタしつつも
合間に登別方面でコウモリを見たり(二度目!)、
室蘭方面から南へ渡るノスリやクマタカを眺めたり、
高山植物咲いてる場所でエゾシカの足跡見つけて「がーん」と
なったり、キツネやタヌキのウンコ写真ばっかり撮っていたり…
きのうは円山動物園の猛禽類野生復帰ゾーン見学ツアーに参加。
なんでも見てみたい病です。
で、
回遊魚って言われるの、さいきん。
オオスズメバチにも合っちゃった。

でもたまには、
円山の奥地でのんびりパン焼いたり、
コーヒー入れたりして一日過ごしたい…。
(って、こないだ友達と話していたら、
「それ、こないだも誰か言ってたな」とのこと。
「奥地に入ってパン焼きたい」症候群が各地で
増殖してるんじゃないか?という説も…。
あと、円山ってあたりが街を捨てきれないワタシを
象徴してるとも言われた。そうよ、ワタシは街も好き)

ところで、猛禽の野生復帰に関して、動物園の可能性と方向性、
飼育側と研究者の気持ち、そんな違いを知りたくなりました。
そんな話はまた今度。
何かの下見中(撮影meroちゃん)

たぶん次は虫の話だよ。