2011年10月13日木曜日

円山公園にヒグマが出たハナシ。

ここんとこ、札幌市民は大騒ぎです。
なんせ、人口190万の政令指定都市の住宅街を
ヒグマが歩いてたってんですから。
ここはぜひ、一つ前の記事でとりあげた知床のみなさんの
お話を参照していただきたいところ。

ニュースのインタビュー映像では、神宮の森を散歩する
市民のみなさん(ワタシの散歩コースでもある)が
「いやまさか」「びっくり」
といったコメントをされているように見えるけど、
今まで動物園の展示や講演会なんかで
知ったことだと
「想定内」
の出来事だったんだと思います。
近くの山で出没しているのに、緑が分断されていない
限り、街に隣接した山や森に出ないわけがない。

こんなシロウトのワタシでも、よく友人たちに
近いうちに円山に出てもおかしくないみたいよ、
えー、まじでー、みたいなことを
言っておりましたよ。

とはいえ、実際に自分の行動範囲にヒグマが重なると
「ひょえー」ですよね。ひょーえー。

んで、
ワタシなりに原因を考え、疑問がわきました。
本当にドングリの凶作が原因?
検索してみると、どうやらドングリは豊凶を
数年おきに繰り返しているかも?
んじゃあ、今年に限ったことじゃないんでない?
ってことはたまたま出てきた迷い熊?

なんて考え巡らせていたら、知床財団の山中さんが
答えになりそうなことを書いてくれていました。
コラム:札幌市のヒグマ出没騒動について
これを読むと、
ただの事件として「びっくり」するだけじゃなく、
今後の「気の持ちよう」を気づかせてくれるなあと
思いました。

でね、
今回のニュースが報じられてから
いつ伝えてくれるのかなあ〜と思いつつ、
いまだきっちり注意してくれてない
(と、思われる)ことがあるんですよ。

何かというと、
ヒグマがヒトの食べ物の味を覚えたら大変!ってこと。
出合いのチャンスはたくさんです。
ペットボトルとか、お弁当とか。甘いもの大好きみたいだし。
たまたま街に迷い出た若グマ、ヒトを恐れない世代のクマが
近づいて来た、いろんな可能性ありますが、
ヒトの側に行けば甘いおいしいご飯にありつけると
学習してしまったら…
もう山には帰らないかも。いくらおどしても。となると
悲しい結末が待ってます。

ゴミステーション(方言!)の生ゴミ、コンポスト、
家庭菜園なんかにも要注意ですって。

あとね、こんな可能性もあるよって聞いたのが
遊歩道のリス餌付けポイントに惹かれている?
エゾリスやシマリスを撮影するために
クルミなんかがたくさんまかれている場所が
あるんだけど、そこで好物の木の実に出合った?

ここ、
ヒグマの問題とは関係ないとしても、
よその森から持ってきた種子(木の実)をまくのは
ワタシは反対。ヒマワリのタネまで
あるんだよ。自生してないのにね。

こないだ、動物園までの道のりを歩いていたら(14時ころ)
歩道沿いの森をエゾリスが伴走してくれました。
ヒグマのこと考えて少し不安だったので心強かった。
帰りに一瞬ケモノ臭かったのは
気のせいかしらね。

こうなった以上、意識を変えないと。
札幌も北海道の一部なんだなあ。
共存のための先輩地域は道内にありますから。

てなわけで、
ワタシが円山界隈を大きな鼻歌ひびかせながら
歩いてても、おかしいわけじゃ
ありませんから。