2010年2月22日月曜日

早い方がいいんだろな。エゾシカ学とオオワシプログラム。

オオワシ(大鷲、 Haliaeetus pelagicus)
エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis)

コンニチハ、南国帰りです。
シーサーの国はものすごい曇天でした。ときどき雨。
「15℃しかなくて寒いさ〜」と言われるたびに
いいえ帰れば氷点下ですから、てな会話を繰り返しておりました。
それでも自称晴れオンナなので雨にはほとんど当たらず。
モズク酢、オリオン、ラフテー、オリオン、ちゃんぷるー、泡盛、泡盛、うっちん茶と
満喫してきました。ドゥルワカシーとサータアンダギーもね。

なので番外編で、美ら海水族館やマングローブ林で見かけた
生き物話をしようと思ってエンピツを持ったら、
なぜかエゾシカとオオワシを描いちゃった。
 
なぜなら帰札後、円山動物園の野生復帰プロジェクト
(オオワシプログラム)を特集したテレビ番組を見て
(見逃して大騒ぎしていたら、親切なあるご夫婦が
録画したものを渡してくれたのです。大感謝!
彼らの結婚記念日を祝日にしよう。マンセー) 、
そして、エゾシカセミナーに参加したら、
頭の中がウマとシカ、じゃなくて
シカとワシでいっぱいに。

エゾシカ学のお話をしてくれたのは東京農大
オホーツクキャンパスの先生。
記憶似顔絵だけど、
なんともエゾシカを
ホウフツとさせる方でございました。
もちろん物腰やわらか。草食な先生です。

ただし、お話の内容は思いっきり肉食。
エゾシカの利用法についての話がメイン。
前にも描いた通り、増えすぎて食害をおこしている
エゾシカ。
このまま放置して、森もシカも無くなってしまう前に
少しでも早くできることをやろうという話に納得。

肉も皮も角もヒヅメも使おうと、
その可能性を研究している農大と地域、猟友会の
みなさんが連携。
鉄分たっぷりでヘルシーなシカ肉(ただし赤身以外は
脂身たっぷりの部位も多く、ぜんぶがヘルシーって
わけじゃないんだって)、やわらかい鹿皮、
ペットフードへの加工(犬の食い付きがスゴイんです)、
どれも魅力あると思った。
ちゃんと認識して流通させれば売れるのに。
もっと、いろいろな連携が必要なんだな。
とりあえず、
カメラのレンズふきにセーム皮を買ってみました。良さそうよ。

 
んでね、猟友会のサイトなどを見ていたら、
まだまだ鉛中毒のニュースが上がってました。
北海道では鉛弾は禁止されているのにね。
鉛弾でシカ撃つでしょ、放置するでしょ、それを猛禽類が食べちゃって
鉛中毒になるのですね。その被害がまだなくなって
いないようです。
鉛弾はおいといて、しとめた獲物を放置するのは
シカの受け皿がないから?
それとも雪などで持って帰るのが大変だからかな?
釣りのリリースも好きじゃないんだけど、
しとめたら何とか食べる方向でお願いしたいなあ。
エゾシカの増加とオオワシの減少、
無関係には思えなくなっちゃった。

オオワシについても、番組では
トキのように少なくなってしまってからでは遅い、
可能性のあるうちに活動したいと
話してました(斉藤獣医師)。
飼育下の渡り鳥を園内で訓練して、
繁殖地のロシアで放鳥するのは初のココロミ。
専門家たちの仕事がとても楽しみです。

増えるエゾシカ、減るオオワシ、
歴史もふまえ、ヒトとして思うところはいろいろだけど、
可能性があるのなら早く試した方がいいんだろな。
と、思うのです。

可能性?

ということで、
<もしも可能ならやってみたいシリーズ>

オオワシを見るたびに思うこと…










あったかそうでしょ。でもきっと、

 

 
立派な牡鹿を見るたびに思うこと…












んで、









 
ここからの、













とまあ、
生き物を見てマジメなことを考えてるよーに
見せかけて、
97%はこの手の妄想しています。

ここまで長いの読んでくれてありがとう。
 
おやすみなさいホーー。
(冬の動物園はフクロウも見やすくなってるよ)

2010年2月13日土曜日

雪の街から脱出します。


サクラ、お兄ちゃんちょいと旅に出てくるよ。
リリーが来たらよろしく言っといとくれ。 

というわけで来週は、北海道からびゅーんと飛びまして
短い旅に行ってきます。
梅はまだ咲いているかな?
時間がゆるせば、あの水族館に行く予定。
前回は水槽の巨大さに圧倒されっぱなしだったので
もうちょっと余裕をもって見たいものです。

なので月曜の更新はありませんが
にょろしくお願いします。









こちらはアオダイショウ氏。
あちらで出合うとしたら、こちらではないアレなので
出合わないことを願おう。

あ、でもつかまえたら
おこづかいくれるんでしたっけ?

2010年2月9日火曜日

黒い服着てるとカラスが警戒しない、かも。

ハシブトガラス(嘴太烏 Corvus macrorhynchos)、
ハシボソガラス(嘴細烏 Corvus corone)

こないだ(っても12月くらい)家から窓の外を見ていたら、
ついにカモメが
カラスより下の高さを飛んでいました。
今までは高いところをカモメ、低めをカラスって感じに
飛び分けてたように見えたんだけど。
これは、いよいよ、
勃発近し?
(どうかカモメがゴミステーション漁りませんよーに)

 

たぶん、好きな生き物ランキングでかなり上位のカラス。
黒猫、クロヒョウ(ロデム)、黒ラブにも
惹かれるので、おそらく黒い生き物が好きなんだな。
世の中では不吉、コワイ、ゴミステーションをぐちゃぐちゃに
すると、わりと嫌われ者。
と、思ったら、ワタシの友人(特に女子)の中には
素敵、カッコイイとカラスファンが数名います。

カラス。
もともと日本では「八咫烏 やたがらす」として神話に出てくる
瑞鳥。神様を道案内した目出度き鳥です。
欧米のイメージで不吉やわあって思われがちだけど、
日本人はもっと好きでもいい鳥なんですね。
ほら、サッカー日本代表のマークになってるのが八咫烏。
三本足なのでドリブル上手そう。

うちにもいます。








家族が熊野を旅したときのおみやげ。
那智黒で出来てるのでずっしり。
足三本なのわかる?

ほかにもいます。




どうもスズメっぽいけど。


窓が電線と同じくらいの高さなので
ほぼ毎日カラス観賞しております。
そこで疑問。
あきらかにクチバシを研いでいるように見える仕草。
ちょっと興奮気味に警戒しているときに
シャッシャッとやっているように見えます。
考えてみました。

1,なんだかドキドキしてクチバシがうずくから
2,窓からじっと見ているヒトのメスを威嚇
3,さっき食べ物さがしたらクチバシが汚れたから

なんでしょね。正解ご存じの方いたらご一報ください。

動物園にもカラスはいっぱい。エゾシカの背中にもいるけど
オオカミの側にもいます。
 
おそわれるかもしれないのになぜ?と
オオカミ研究生のumeちゃんに聞くと、
たぶんオオカミの気を引き、その好きに別の仲間が
エサを奪取してるのではないかと。
ほほう。
「でも度胸試しにも見えますけどね」

たしかにね、ビビリながらもビビリながらもシッポの毛を
つまみたい。怖いけどやってみたい。
バンジーか!
でも生態がほかの野鳥とぜんぜん違うように見える
カラス。ありえると思う。

こないだ読んだ本の中で、
短期間にカラスを数百羽飼育した方の
エピソードがあり、カラスはかしこく、
エサをくれる人には
けっしてフンを落としたりしない。
そして白い服を着て小屋に入るとなついてるはずのカラスが
騒ぎ、黒い服を着ていると寄ってくるって
書いてあった。
 (井上明子著・北の大地の無法松<とても面白かった。
北海道の開拓時代がリアルに伝わる本)

あと、ゴミ袋が黄色いのは、
カラスが色を識別できず、袋の中(の残飯)が
見えないってことでしたよね。
ゴミ袋のは特殊な黄色らしいんだけど、
こないだ、思いっきりゴミステーションから
引き出してやぶいちゃってた。
見えなくてもさ、
ここにご飯が入ってるってのはもう、
学習しちゃってるんだろうね。
ハシボソcarrion crowはもともと里のカラス。
でもハシブトjungle crowは森のカラスだったんだって。
なんとかブトさんだけでも森に
帰ってくれないかしらね。
って、わけにはいかないので、
ゴミの出し方をなんとかするしかないのか。

あ、カラスを食べる地方もあるみたい。
って、結局食べる方向に…

そうそう、コワガラスって知ってる?
って、どんどん長くなるので、
この続きはまた、
次の機会に。

2010年2月2日火曜日

エゾシカが好きなのです。いろんな意味で。

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis

 
せんじつ、友人から「ブツが入りました」との
連絡が入りました。

キャッホー。

いや、わざわざ届けてもらって申し訳ないね。
職場の先生にもよろしくお伝えください。

とまあ、そんな感じでワタシの手元にやってきたのは
鹿の角。
洞爺の方からやってきました。55〜60cm。
枝が三回分かれているので、これを落としたオスは
3歳以上と思われます(ツノが生えるのはオスだけ。トナカイは
メスも生えます)。

さいきんは、エゾシカというと食害チャンピオンみたいな
イメージでしょ?もうね、農業林業のみなさんには
なにがバンビじゃ、かわいくなんかないやいっ。って
存在。
シカのせいではないけれど、山と生息域の
関係がこわれちゃってるの。
絶滅したエゾオオカミのかわりに近い種を導入という構想も
あるけれど、今できるのは、シカの生態に合わせた
森林づくりと、
狩猟だろうか。

 
 鹿肉、とてもおいしいです。ワタシは好き。
そこでも描いたのだけど、撃つ場所、血抜きの処理で
だんぜん味が変わるのね。
おいしいのに当たれば、牛よりも羊よりも好きかもしれない。
ニホンジカよりジューシーでおいしいと言われているし。

実家のご近所にディアハンター(やたら格好良く聞こえるな)がいて、
何度かお肉をもらったの。
うちの母はチャーシューにしてたっけ。
ちょっとケモノの匂いがしたから、スパイスいっぱい
ぶち込んで。程良く淡泊でとてもおいしかったな。

あまった冷凍肉を、そのころ勤めてた会社に持って行き、
野生児社長に手渡した瞬間、

彼、

目の前で肉塊にかぶりつきました…


引いた。

さすがに。

ワタシも二十代前半だったし。


社長曰く、ルイベ状態がおいしいそうです。
その後、ワタシはちゃんと飲食店で
おいしい鹿ルイベ(とろける!)をいただきました。
ちなみに、まるかぶり社長は今でも
(肝炎にならず)生きています。

<動物園のエゾシカ。ハンターに狙われる
危険はないが、ご近所からオオカミの
匂いがしてくるし、
カラスは嫌がらせしてくるし、
ショージキあんまり人気なさそーだし、
のんきそうに見えて、
案外、
いろいろ考えているのかも、よ。










アイヌ語で「ユク」。
名前にカムイ(神)ってつかないの。
だって、身近な獲物(ユク)だから。

淡泊だけど程良いジューシーさ。
北海道だけに生息するジビエを食べてみたくなったかしら?
お客さん、ちょーどよかった。
今、やってます。
雪まつりもいいけどコチラもね。
「2010エゾシカ料理まつりin札幌」。
15日まで。
<エゾシカ協会によるエゾシカ料理まつり案内>はコチラ。
フレンチ、スープカレー、ジンギスカン、イタリアン、しゃぶしゃぶ…
の各参加店(リンク先で確認してね)で、
まごうことなき道産食材のエゾシカ料理を
食べられるんだと。
おお、コンプリートしたい。

もちろん、ほかにも前から狩猟解禁シーズンに鹿肉料理を出している
お店はあるけどね。

食べたらまたリポートしましょ。
エゾシカバーガーもおいしかったなあ。
重たくないの。



くだんの鹿の角。
「一度お湯で洗った方がいいですよ」
と言われたので、
お湯でケモノ臭満点になったらどうしよう…と
おびえながら洗いました。

おそるおそる、
角の付け根に鼻を近づけると

わ。

森の香りだ。

北海道のあっちこっちで落ちているけど、
この一本は宝物になりました。

<かしこい使い方>

リングホルダーにしたり、








ひそかに愛でたり、





今は、


すっかり、仕事机のオブジェと化して
おりますです。







うーん、
もう片方もほしーなー。

2010年2月1日月曜日

こんなものをもらった。











さて、なんだろね。

あしたにつづく。

(今日間に合わないからって予告編でごまかしている……
わけでもなくなくなくない)