何度も描きました。
そんなイサム氏が死んでしまいました。おそらく老衰でしょう。
体調くずした頃を見ていたお友達の話では
あの巨体を支えきれずによろよろしていたようです。
思い出すよね。今年の秋、角切りの日。
午後いっぱい観察してました。
お互いの危険防止のために麻酔を打って作業。
立派な角です。機会があれば持ってみてほしいのですが、
あんな重い角(しかも二本)頭につけていられる
大きな体躯、
麻酔なんかすぐききません。
何度も倒れそうになっては「なるものか!」と
体を支え、本当に眠ってしまう瞬間まで
仁王立ちしてました。
なんども、危ないから麻酔効くまで座っててほしいって
思ったけどね。
飼育下の個体だけど、野生のチカラすごいなって
素直に感じました。
鹿の子模様がなければ、アングラー牛に見えなくも… |
角切られて麻酔から覚めたイサム。角はなくても
オラオラオラと餌場を独占。
たぶん今度も、倒れてなるものかとギリギリまで
がんばったんだろうな。
夏のイサム。バンビ柄が妙な感じに見えるほどの貫禄。
野生下でこんな大鹿と出合ったらカタマるかも。
特に今年、一番観察させてもらいました。
そのことをつぶやいたら東京三軒茶屋の「エゾシカフェ」にて
おいしく追悼してくれた模様。
ワタシだって冷凍庫にはエゾシカ肉があるけれど、
やはり名前を覚え、観察し続けた動物には
ちょっと思い入れができちゃうね。
これでしばらくは立派な角の個体がいなくなります。
あとのオスはまだまだ貫禄の出てこない
二頭。角の長さもまだまだ。
そんな二頭の勢力争いも気になります。
来年の秋が楽しみだ。
全道のオスジカの皆さん、動物園の柵の前で
ビイビイ言ってたら(あばれたら逆効果ですよ)
安心安定生活が叶うかもしれません。
ただし繁殖はできないでしょう。でも
食事と健康管理についてはご安心を。
おたる水族館には自ら売り込んできたトドのガンタロウ氏が
いますから。
勇、どうもありがとう。