2010年12月20日月曜日

勇、サンキュー。


スケッチブックに残るオスジカ。円山動物園のボスジカ、勇をモデルに
何度も描きました。


そんなイサム氏が死んでしまいました。おそらく老衰でしょう。
体調くずした頃を見ていたお友達の話では
あの巨体を支えきれずによろよろしていたようです。

思い出すよね。今年の秋、角切りの日。
午後いっぱい観察してました。
お互いの危険防止のために麻酔を打って作業。
立派な角です。機会があれば持ってみてほしいのですが、
あんな重い角(しかも二本)頭につけていられる
大きな体躯、
麻酔なんかすぐききません。
何度も倒れそうになっては「なるものか!」と
体を支え、本当に眠ってしまう瞬間まで
仁王立ちしてました。
なんども、危ないから麻酔効くまで座っててほしいって
思ったけどね。
飼育下の個体だけど、野生のチカラすごいなって
素直に感じました。


鹿の子模様がなければ、アングラー牛に見えなくも…

角切られて麻酔から覚めたイサム。角はなくても
オラオラオラと餌場を独占。


角はなくても若いオスには負けん、とばかりに角突き。
たぶん今度も、倒れてなるものかとギリギリまで
がんばったんだろうな。


夏のイサム。バンビ柄が妙な感じに見えるほどの貫禄。
野生下でこんな大鹿と出合ったらカタマるかも。

特に今年、一番観察させてもらいました。
そのことをつぶやいたら東京三軒茶屋の「エゾシカフェ」にて
おいしく追悼してくれた模様。

ワタシだって冷凍庫にはエゾシカ肉があるけれど、
やはり名前を覚え、観察し続けた動物には
ちょっと思い入れができちゃうね。

これでしばらくは立派な角の個体がいなくなります。
あとのオスはまだまだ貫禄の出てこない
二頭。角の長さもまだまだ。
そんな二頭の勢力争いも気になります。
来年の秋が楽しみだ。


全道のオスジカの皆さん、動物園の柵の前で
ビイビイ言ってたら(あばれたら逆効果ですよ)
安心安定生活が叶うかもしれません。
ただし繁殖はできないでしょう。でも
食事と健康管理についてはご安心を。
おたる水族館には自ら売り込んできたトドのガンタロウ氏が
いますから。

勇、どうもありがとう。


2010年12月8日水曜日

ナメクジ・デンデの学習。

チャコウラナメクジ(蛞蝓、Limax marginatus Muller)
ナメクジの逆襲
ではなく
学習です。

またエゾシカのお勉強をしてきたので、
それについて描きたいんだけど
その前に、デンデくんの話。
当初の予定より、ちゃんと飼育しております。

【ナメクジの飼い方(自己流)】

乾燥に弱いため霧吹きは毎日。
二日に一回、野菜の入れ替えと掃除。

衛生と健康のため
すべての作業ピンセット(デザイナー時代から使っている
ツイーザーがここにきて役立つ)で行う

プリンの空き瓶に
たっぷりぬらしたキッチンペーパーを敷く

お好みの野菜を入れる
(ジャングルのイメージで)
※ネギ、玉ネギはナメクジにはダメみたいです。
ってか、部屋にネギはいただけないよね。
野菜の好みは最後に。

古い野菜とともに「よっこ」しておいた
ナメクジを戻す

ただ、そんなに汚れのないときは
「よっこ」しないで掃除します。
そんなとき…
しばらくはビンの口のところをウロウロ

さいきんは、フタのネットが気になるようだ
 ちょっと検索をかけると
「学習能力が高い」と出てくるナメクジ。
もちろん
哺乳類のそれとは違うでしょう。
いぜん、
イグノーベル賞2冠の中垣先生のお話を
聞いたけれど、粘菌もある種の学習能力を
備えていて、エサまでの最短ルートを
描けるのだとか。

軟体動物のナメクジの学習能力を
調べている大学もあるそうです。

この、掃除の時に避難、が
学習能力かどうかは
わからないけど、

ともかく、

デンデと名づけられ
狭い宇宙で飼育されてる
ナメクジ氏、

今日も

生きてます。
デンデ近影。掃除後、こうして必ず上がってくる。
なにかのチェックか?
でも逃げずにしばらくすると下に下りてゆく。
それまで待って(ときには急かして)
ネットのフタを閉める。
みどりの物体はうんこさん。
ニンジンを食べるとオレンジになった。


ちょっと前。おしゃれジャムのビンに入れたけど
広くて乾燥しやすいので
プリンに戻した。
 
ナメクジの好み野菜は、この続きからどうぞ。

2010年11月16日火曜日

とる、たべる、えぞしか。【冬のはじまり編】

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis


さて、野生生物を描きたくて、いろんなところに首をつっこんでいる
ワタクシですが、今年はなんといっても
エゾシカとの関わりが強くなっちゃった。
姿カタチも、生態も、食材としても
興味深い存在です。
 で、
先月の23日はエゾシカの狩猟解禁日。
すでにワタクシ、おいしいエゾシカ料理に
ありついております。ふふ。


その解禁日同日、こんな会が立ち上がりました。
通称、
ベニソン・パートナーズ
正式名称は、「安心・安全なエゾシカ料理普及促進協議会」)
なにかというと、
安全な、ちゃんと処理されたおいしいエゾシカ肉を食べましょう。
そんな北海道が認めた推奨肉を使ったエゾシカ料理を
出すお店を増やしましょう。
って、コツコツ活動する会です。

いや、別にコツコツじゃなく、ガツガツ活動しても
いいんだけど。なんとなく、
地道に行くイメージを出してみました。

牧場で増やしたわけでもない、文字通り北海道産の
食材、エゾシカ肉を北海道名物にしたい。
北海道グルメにしたいと考えている人たちの
集まりです。

ちなみに毎月第4火曜日はシカの日。
 http://www.yezodeer.com/syokutaku/sikaday/index.html

エゾシカが北海道におよぼす食害は深刻です。
ねんねん深刻になってる。
北海道新聞はじめ記事にもなっているので
さいきんは「増えてるんだって?(頭数も被害額も)」と
聞かれることも多くなりました。
増えているようですよ。

そして逆に、ハンターさん、減ってます。
ひとりが撃って処理できる頭数にも限界があります。
だってさ、
ちょっと想像してみてくださいよ。
一頭から20kg以上のお肉がとれるエゾシカ。
運ぶのだけでもたいへんだ。
そしてもっと食べないと、「食材」じゃなくて「駆除個体」なだけに
なっちゃう。

モッタイナーイ。

だって、

エゾシカは、

こんなにおいしいのに。

ゴミにしちゃうなんて、申し訳ない。

しかも、

栄養素が女子にうれしいんですよ。
鉄分補給にいい。ダイエットにもいいかも。
自然の美容食って言いたいかも。
というような「おいしい話」を、先月円山動物園で開催した
エゾシカセミナーでは
ぺちゃくちゃとオシャベリしてきました。
(釧路短大の管理栄養士・岡本先生、酪農大の伊吾田先生、
エゾシカ協会 のお話を参考にさせてもらって)

これから数回、
こんなエゾシカのおいしい話と
ベニソン・パートナーズのお話を
書いて描いていきますね。
ちなみに、
月刊ソルビエ」の連載コラムでもエゾシカについて描きました。
 http://www.sorbier.jp/column05/index.html


で、
先月途中まで描いて眠らせていた円山動物園のエゾシカの様子を
時間差でお届けします。
以下、
ちょっと前に描いたものです。
ーーーーーーーーーーーーーーー

10月9日の円山動物園。2歳オス。バックにあるトウキビは、
電柵撤去後、その日のうちに食べられました。
でもこれは数ヶ月研究に協力してもらったお礼でしょう。
フィーヨーー。
きょ年も聞いたラッティングコール。
でも今年はもっとエゾシカに近づいた年。「嫁さん、ほしーよーーー」って
「聞きなし」されてるオスジカの声もなにやら
特別に感じる。
秋から冬へ、発情の季節ですね。

円山動物園の三頭のオス。去勢しているそうだけど
本能はオスのまま。角突きするし、「ぬた場」で泥浴びして
オレ、オスだぜ。
キテるぜ。
とアピール。
高齢と言われるボスジカが一番ムンムンで、
そうね、
津川さん、
雅彦さん以上のムンムンさ。

「ニオイもすごいですよ」
というので風下にまわって、くんかくんかと…

くさっ!!

田舎のボットンどころじゃない「ツンと臭」が
文字通り鼻をつく。
ぬた場にはオシッコと精液を放って浴びてますのでね。

メスジカにはグッとくるんだろうけど、
ヒトのメスであるワタシには届きませんでした。
でも泥まみれの雄々しい姿は
格好いいぞ。

ーーーーーーー
古い日記、ここまで。

ここんとこ動物園には行けてないので
発情期のその後がわからないのだけど(近々見てきます)、
山や森に入って、フィーヨー…を聞いた人も
いるのではないですか?
なんとも切ないあの声、
いろいろ見てみると(ネット中心ですが)
嫁さん探しというよりも、他のオスに対する
けん制の意味合いの方が強いのかもしれません。


2010年11月8日月曜日

今度こそ! 「わが家のペット自慢 パート2」



前回までのあらすじ


ペットは飼えないとあきらめていたワタシが突如飼いはじめた
赤ちゃんクモの、はっちゃん、こと「ハチクモ」。
が、しかし、放し飼いだったため、
翌日には消え去ったはっちゃんだった。


ペット自慢パート2


今日、
水菜が無農薬(もしくは減農薬?)であることがわかりました。
よるごはんに野菜を炒めようと冷蔵庫から取り出し、
洗おうとしたら何やら黒い丸っこいのが。
3mmほどでしょうか。

あー。

ナメクジです。

いつもなら外にエイヤっとするところなんだけど、
見てたらね、
ニョキッとツノ出したのよ。
そしたらねえ。
ああもう、

かわいい

と、
思えるかもしれない。そのうち。

とりあえず、
絵の具の水入れ用に取っておいた
プリンのビンに水菜の葉っぱと
水分。

ナメクジ(蛞蝓、Meghimatium bilineatum ?)
陸上に棲む巻貝の一種?軟体動物門腹足綱ですと。
虫とはちがうのか。
まだまだ調べきれてません。
う、寄生虫に注意だと?うーん。

草食だそう。ネットで調べるとキャットフード(カリカリ?)なんかも
好むらしい。
ま、水菜にくっついてきたのだから
水菜を食べるのでしょう。
乾燥が大敵らしいので、水にぬらした葉と
観葉植物の鉢に入ってる軽石を湿らせて投入。
軽石に塩分とかついてないだろうね?




小指の爪ほどの長さ。のびたらもうちょっと長い。
気がついたら写真いっぱいとっていました。
いや~、ペットはついつい撮影してしまいますね!
投稿しちゃおうかな。

だって、
仕草のひとつひとつが気になるんだもん。

お、
今度こそペットにできる?

じゃあ名づけないと。
愛でるために。

ナメロウ(だめだ、「なめろう」を食べるとき嫌だ)

スネオ(スネイルから。うーん、次点)

あ、
ナメック星人…

てことはピッコロ?

いや、まだ小さいから…

デンデ。

ドランゴンボールのデンデはデンデンムシが由来らしい。

じゃあ、
とりあえず、
デンデ。


うーん、
しっくりこなかったら
スネちゃまにしよう。


デンデ全長。こんな風にのびてるのって
あんまりリラックスしてないみたい。
器用にガラス面をはう。
腹側になるのかな。


って、これって、
愛でてるっていうより、
観察じゃないか!

さー、これからどうなる愛貝生活。


じょうずに飼えば1年は生きるらしい。
しかも、大きくなるらしい…

2010年11月1日月曜日

ハロウィン その2 「わが家のペット自慢」

ああ、さっきの日記で「目からウロコだらけ」と書いてしまったけど、
なんか新巻鮭さばいているときに目をこすっちゃったみたいね。
目からウロコがポロポロとか、そんな意味ですよ。

さて、描いているうちにハロウィン終わっちゃったけど
ハロウィン日記その2です。

「動物好きなんでしょ?」
って言われますが、現在、ペットなるものを飼育していません。
その理由を書くと長くなるのでまた今度。
観葉植物を4種類ほど育てているくらいです。
ひとつはミリオンバンブー、商売繁盛の縁起物。

そんなわが家ですが、先日、小動物を見つけました。
それはそれは小さい、

クモ。
初雪の降った日くらいでしたか、
どこから入ってきたのか、
外からくっついてきたのか、
洗面所のすみっこに糸を張っていました。
こんなところじゃ
エサもかかるまい…。

いつもなら外に出すのだけれど、
寒くてしんじゃうかな?と、思い、
飼うことにしました。


ほら、小指と比べてもこんなに小さい。

かわいいかどうかはわからないけど、
名前でもつけてみるか。

命名「ハチクモ」

八本足だからね。ハチクマみたいでかっこいい。

でもまだ小さいから、りゃくして、はっちゃん。

飼うからにはエサか。
クモって体液吸うんだっけ?(うぇ…)
こんな小さい虫が捕る虫ってなんだ?
カツブシの粉とかじゃだめだよね。

まあ、お風呂の蒸気とかで水分は取れそうだから
様子をみてみよう。

それから、洗面所に行く度に
「はっちゃん、元気?」
「はっちゃん、大丈夫?」
などと愛着を持つために声かけしてみたり。

でも5分後には存在を忘れ、
向きを考えずにドライヤーを
かけたりしてました
(はっちゃん、無事でした)。


仕事に出かけ、
夜帰ってきても、じっとしているはっちゃん。
うーん、エサどうしようかなあ。鉢植えとかに
移動させた方がいいのかなあ。
と、
飼い主としての自覚が出てきました。


んで、翌朝。
「はっちゃん、おはよー…、あ」
ハチクモ氏、
いなくなってました。

やっぱ虫の放し飼いはむずかしいわ。


きっと自分でエサの捕れる場所に移動したのね。

ペットロス?
ざんねんながらありません。

はっちゃん、バイバイ。
大きくなったら現れないでね。

ハロウィン その1 「コウモリの夜」

中島さんのお話を聞くのは2度目でした。
1度目の話とコウモリについてはコチラ。

札幌市環境プラザの企画で

林心平 × コウモリの人「中島 宏章氏」

を見てきました。
作家の林さんのナビゲートで、コウモリ写真家・中島さんの
お話をたんのう。
フリーで、好きなことをして、働く。そんな共通点も感じつつ
考えされられつつ、楽しい時間でした。

中島さんのファウラの連載と、バットディテクターのことを
教えてもらったおかげで、
今年は2種類のコウモリと出合いました。
可聴域の声にも驚いて。

今年は「自分エゾシカ年」のはじまりでもあるけれど(あれ?きょ年か?)
裏テーマはコウモリだったような。

ともかく、目からウロコだらけのコウモリ。
そんな生態の話はまたの機会に。
まずはこのプログラムのガイドをがんばりますよ。

10.2 夜の森ウォッチング@ふぉれすと鉱山 <クリックしてね。
(降水確率が気になります。でも、
雨の場合も楽しい企画を考えていますからね)

中島さんの話を聞かなかったら、
こういった企画のきっかけはなかったかもしれないね。
コウモリ、
そろそろ冬の眠りにつくころかしら。

2010年10月29日金曜日

夜の大学。

といっても、
ディープ・ススキノでボラれた話ではありません。

夜の酪農大に行ってまいりました。

なぜか?

エゾシカの調査に参加させてもらったのです。


そう、
ついに大学の敷地内(畑やら牧草地などがありますので)に
エゾシカ出没。

大学のすぐ裏に広がるのは野幌森林公園。
完全に分断されていないこの公園には
そんなに多くはないのですが、
エゾシカが生息しています。

何度か散歩しているけれど、まだ会ったことは
ありませんけどね。

その何頭かが、
何かにつられて通学している模様。
ゼミ長に聞いたところ6頭が確認されているのだとか
(オスメス含む)。

「今夜もデントコーン畑とその周辺を見てまわります」
週に2回の調査の4回目。過去3回のうち2回は
オスジカを確認。

ふふ、
ワタクシ、
鹿を呼ぶ女と言われているのよ、と自信たっぷりに
言い放ってました。
今夜も期待できるわよ、と。

5月から月イチくらいで登別に通っているけど、
ほぼ100%、エゾシカと遭遇しているし。

ということで、
キュービームと双眼鏡を持って、ダウンを着て出発(21:00)。

サーチライトのようなキュービームで林縁(森と平地の間、エゾシカが生息
しやすい場所)を照らして、動物の目の反射をチェック。
(ライトセンサス調査といいます)

ピカー!

おおっ。
エゾシカ?
と、思ったら
「キタキツネですね」と。

畑の奥を身をかがめたキツネが警戒して横切っていきました。

ちなみにこれはキタキツネなのです。
いやあ、獣の目の反射って明るいなあ。
エゾシカはまた目の色が違うそう。み、見たい。


「やっぱりまだ早いみたい。10時に期待しましょう」
ちょっと休憩してふたたび出発(22:00)。


ぬー。
結果。
出ませんでした。

前は畑の丘の上で2頭が遊んでいたり、
校舎の近くまで出没していたりしたそう。
昼に授業受けてたら
近くまで来ていた!なんて
目撃談もあったそう。

あらまあ、なんて、ほのぼのとした光景なんざんしょ…
って思います?
オス同士はけん制しあう。
そして角突き。
写真は円山動物園のオスジカです。

とまあ、この写真のとおり、この時期(発情期)のオスジカは
他のオスを排除するため、邪魔者と思うと向かってきます。
この時期のオスジカはヒグマより怖い、
と言われていますよ。
なので、
もし見かけても「わーい」って、「クララが立ったー」って
ハイジみたいに無邪気に近寄ってはいけません。


というわけで、個体数の少ない場所では
それほどシカを呼ばない女であったことが立証されてしまいました。
室蘭・登別方面での増加度合いがわかりますな。

うーん、見つけたかったけど、
見つからないほうが良かったのかな?フクザツな気分です。



校舎へと戻る調査隊。狩猟ゼミ生たちの調査はまだまだ続くそうです。
また機会があったら参加させてください。

あ、その前に春日大社に参拝に行っておいた方が
いいかしら。





奈良みやげのふきん。
いい鹿模様でしょ。

2010年10月27日水曜日

オオカミ御礼。円山動物園写真少々、そしてよろしく郷愁。

父と息子

狼祭Wolf Festivalが24日で無事終了。
会場に足を運んでくれた方、
作品見てくれた方、ポストカードを手に入れた方、
ありがとうございます。

母。
いつも動かないトカゲやヘビ、止まってるトビやシカを撮ってるので
動き回るオオカミは撮影が難しいね。しかもコンデジだし。
だからみなさん結婚記者会見バリの連写なのね。

今回は動物園ではなく、道内外の一般の方々が実行委員をつとめた
はじめてのフェスでした。
私は少ししかお手伝いできませんでしたが、
クリエイターのはしくれとして
初心にかえったり、目からウロコだったりと
なにやらパワーをもらいましたわ。

委員長、スタッフ&制作者仲間のみなさん、
シカだ、トカゲだ、トビオオタカだと、ちっとも
オオカミじゃない私にオオカミの魅力を教えてくれて
ありがとうです。みなさんと会わなければ、
過去北海道にこういう獣が君臨してたことすら
忘れていたかも。
きょ年今年にひきつづき、ぜひ来年もお手伝いさせてくださいね。
となりのシカ舎の説明はまかせてください(って、あいかわらず
個体識別できてないけど。とくにメス)。


クイズ大会でともに司会進行した
このシークイン!さんもがんばってくれました。
サンドウィッチマルヤマン準備中。
か、カメラ目線がこわい
おまけ。

たまたま友人ライターが取材にきていたのでトビのフリーフライトと
エゾヒグマ舎のエサタイムに同行。
ヒグマのトワさん、食事をみつけて大ハッスル。
が、
ガラスの汚れで写真がうまく撮れないことが発覚。
その準備のためにちょっとお預けをくらってしまったとき…

大興奮でドアにアタック。
かわいいクマさん、というよりも野生のチカラをちょっと
垣間見られたような。お客さんたちも感動のようす。
(いやじっさい、森ではちあわせたら固まるな)

見よ、この距離。

無事なのはわかっていても、
まんがいちこのドアが蹴破られたら、
目の前の子供たちを守れるか、
それとも一目散か。
ちょっと考えてしまいました。

ヒグマとしてはまだ小さめ、のはず。

そうそう、このあとマルヤマクラスのイタリアンで
秋のサラダ的なものを買ったのね。
サツマイモ、カボチャ、リンゴなどなど彩り豊かで
おいしそうな。
でも、
あれ?
なんかこれさっき見たぞ。

と、思ったら、ヒグマのエサと見た目ほぼおんなじでした。
雑食仲間だね。


トビ。ヒグマと違い、猛禽類はメスの方が大きい。
このビリー(メス)も羽を広げる姿は壮観。
フリーフライトと出合わなかったら、このブログもはじめてないかも
しれないな。
個体ごとの愛着はあまり持たない方だけど、ビリーのことは
かなり好きだと思う。きっかけだからね。
(ああ、いまだにカメラの中からコモド夫妻が
のっしり現れると「あいたいなー」とため息が。彼らも特別だったん
だろうか)
ああ、あとヨウスコウベビーたちの成長も
楽しみにしているか。

もうひとつ思い入れのある方をご紹介。
はい、ビックリ氏ですね。
中島公園こどもの国ではじめて遊んだアトラクションです。
まじでビビリましたよ。
父の腕につかまりましたから。

ああ、もういちど遊んでおくのだった。
今はもうありませんよ、ビックリハウス。
そして、

なんとかの魔境でしたっけ?ワタシ世代には海底探検とかそんな
名前で知られていたのかも。
ジープたち、すっかり搬出されちゃってます。
はじめて日の目を見たのでしょうね。
そしてさようなら。

これもこどもの国時代、あまりにたいくつだと
カートを降りてすすみ、最後の海底火山前でもう一度
乗り込んだと言い張る友人がおりましたっけ。

あとの心残りはループ&コーク。
ジェットコースター嫌いのワタシでさえ楽しめた
回転系アトラクション。

さよならキッドランド。


2010年10月18日月曜日

エゾシカの次はオオカミだ。



先々週はエゾシカの週末でした。
セミナー、シンポジウム、
参加者と飲み会、
そして飲み会、
さらに酪農大の先生と飲み会。
もうお酒やめた!

いや、そんな話ではなく、ハンターへの思いと
野生生物、そして食のことを考えさせられました。
して、
釧路と知床に行きたーーい!
って思わせる人々の話も聞きました。
エゾシカレポートはこちらをクリック。「円山どうぶつ雑記帳」
(エトブン社ペコ氏も写ってるぞ。どれがワタシかわかったぞ!と
正解コメントくれた方にポストカードプレゼント)

で、
「はー、エゾシカひとだんらく」って思ってたら
背後に大きな緑色の影が…
「次はオオカミですからね」
円谷氏
そう、昨日から円山動物園で「狼祭~Wolf Festival 2010」
はじまりました。全国のオオカミファンが
お宝写真やクラフト、グッズとともに集う祭典。
エトブン社もエゾシカの縁がありまして、
昨年にひきつづき今年もイラスト出展。一点だけですが。
で、今年はポストカードの販売も行います。
新作もカードにアレンジしました。

この中には4種のイキモノがいます。
つい先日室蘭で見て、感動のあまり登場させました。
なんのことやらわからんと思いますので
会場などで見かけたら質問してみてください。恐くないですよ。



あ、動物園にいてても
会場にいないときは
爬虫類館かトビのフリーフライトに
行ってますのでご了承ください。


そして。10月23日土曜日は「オオカミ博士をめざそう!」
クイズ大会が行われます。この日は必ずいます。
なぜかというと、司会を仰せつかりました。ついに
緑のおじさんと共演です。シークイン!
この夏、すでに共演していた
マルヤマンとペコ氏。in東京の夏フェス。
ワタシは普段ぜったいにこんなことはしないが、
知名度も人気もない閑散とした状態、
見るに見かねて同郷のよしみで撮影。

炎天下のせいでシークインポーズすら
しない円谷氏をたしなめるように
「マルヤマン、シークインして!」と
耳元でささやいたことは秘密。

さ、この人生の先輩の無防備なビール腹を見て
何もしないでいられるのか?
それとも子どもたちの夢をこわして
出入り禁止デスマッチとなるのか?
いいえ、
たぶんキンチョーのあまり、棒読みでたんたんと
進行することでしょう。
クイズの内容は、オオカミマニアたちが作成した
素晴らしい出来栄えです。ぜひご参加を!
参加すると
エトブン社(が寝る間を惜しんで制作した)スタンプカードが
もらえるよ。

ご来場、お待ちしております。
とりあえず、19日の午前から午後2時くらいまではおります。

おまけ。今年は展示を見送った、趣味に走りすぎた作品公開。続きを読んでね。

ニクスのウツボ氏。

ケータイから試しに投稿してみます。
銀河水槽はまさに
個にして全でした。
一万匹のイワシ、搬入がまさかのバケツリレーとは!!
で、うまく撮影できなかったので、動かないコイツを載せます。
なぜかいつも水族館ではウツボかチンアナゴを撮って、後輩B先輩に送りつけてしまう。

ほほう。ケータイだとこんな風になるんですね。
思ったより写真大きいな。
ところで、登別マリンパークニクスの公式サイトを見てみたら
ワタシが水槽の前で飼育員さんに質問したことが
ちゃんと書いてありました。
http://www.nixe.co.jp/
から、「今月の話題」>「過去の話題」>2009年8月「10,000+2+1」へGO。
面白いです。
飼育員さんの文章はどこのも心くすぐるものがありますが、
ニクスのもかなり…くすぐりますよ。

と、PCから追記しました。

2010年10月9日土曜日

とりいそぎ御礼。

わー、おもしろかった。

肉食系女子によるエゾシカ(ガールズ)トーク@円山動物園
無事終了。聞いてくださった方々、関係者のみなさん、ありがとうございました。

その後、
夜の動物園でニホンザルの呼びかけを聞いた。
フィー(いる?)フィー(ここにいるよー)
なんてやさしくなくんだろう。。

2010年10月4日月曜日

10.9エゾシカセミナー開催

次の土曜日、10月9日に
「きたネット発 北海道環境活動交流フォーラム2010 at 札幌市円山動物園」
が、開催されます。今年のテーマはヒグマだって。今年も出没情報を
ききますね。気になるなあ。で、
その分科会のひとつとして、きょ年も開催された「エゾシカセミナー」が
行われます。(画像クリックで詳細チェック)



こちらの主催は
社団法人エゾシカ協会 http://www.yezodeer.com/
そして、酪農学園大学が協力しています。
☆あ、分科会は無料だけど、たぶん動物園の入園料(600円)がかかります
(年に2回くるならパスポートがおすすめ)。

きょ年はオール男性のパネルディスカッション。
うってかわって今年はオール女子(知床財団の山中さんだけ黒一点。
かみくだかれるのは自分では?と心配しているとのウワサも…)。

実際に円山動物園のエゾシカ舎で電気柵の研究をしている
鹿ガール1、電気柵の会社からやってきて
現状を話してくれる鹿ガール2、
研究者であり女性ハンターでもある鹿ガール3、
して、ワタクシ、研究者でもなんでもなく「くいしんぼう」代表として
鹿ガール4をつとめます。

上に載せたチラシも作りました。
なんかワタシをのぞいてオトコマエ系女子(しかも美女ですわよ)。
なので、
反動で思いっきり桃色にしました。
題して、ピンクチラシ!

写真たくさん見せたいけど、
このMacにパワーポイント入ってないし、
取材で話すことは多いけど
チビッコ記者並みのしゃべりだし、
いったいどーなるかわかりませんが、
おいしい話を少ししゃべります。とつとつと。
とにかく、エゾシカ肉はたくさん食べてるからね。

個人的にはハンターさんの話が楽しみだ。
こないだ料理教室で作ったエゾシカ丼。トウキビのソースなんだよ。

というわけで、
ここんとこ「いそがしい風(ふう)」です。
なんで「ふう」かというと、バタバタしつつも
合間に登別方面でコウモリを見たり(二度目!)、
室蘭方面から南へ渡るノスリやクマタカを眺めたり、
高山植物咲いてる場所でエゾシカの足跡見つけて「がーん」と
なったり、キツネやタヌキのウンコ写真ばっかり撮っていたり…
きのうは円山動物園の猛禽類野生復帰ゾーン見学ツアーに参加。
なんでも見てみたい病です。
で、
回遊魚って言われるの、さいきん。
オオスズメバチにも合っちゃった。

でもたまには、
円山の奥地でのんびりパン焼いたり、
コーヒー入れたりして一日過ごしたい…。
(って、こないだ友達と話していたら、
「それ、こないだも誰か言ってたな」とのこと。
「奥地に入ってパン焼きたい」症候群が各地で
増殖してるんじゃないか?という説も…。
あと、円山ってあたりが街を捨てきれないワタシを
象徴してるとも言われた。そうよ、ワタシは街も好き)

ところで、猛禽の野生復帰に関して、動物園の可能性と方向性、
飼育側と研究者の気持ち、そんな違いを知りたくなりました。
そんな話はまた今度。
何かの下見中(撮影meroちゃん)

たぶん次は虫の話だよ。