2021年3月21日日曜日

 


飼いたい人は生き物好きの人なはず。

その飼いたい生き物はどんなルートでやって来たのか。

そこまで感じてもらうには?

なんて考えながら描いたものです。


#爬虫類の密輸問題について考える #円山動物園シンポジウム #エトブン社の聴講メモ #WWF #悪気のない違法

2020年4月7日火曜日

生きものに色をつけて、森をつくろう。おうちでね。

エトブン社タヌキツぬりえ シマリスカラス付き

新型コロナウイルスの影響で非日常のような日々、いかがお過ごしでしょうか。
こちら北海道では学校が始まったようですが、まだまだ心配。
テレビやスマホを見れば滅入る言葉も目にとまって、ああやだな。
そんな時はちょっと深呼吸して、
気分転換に絵を描いてみてはいかがでしょう。
描くのが苦手ならぬりえでも。
というわけで、
今まで描いた生き物たちの絵から線画をいくつか組み合わせました。
(知床財団記念誌、北海道博物館エゾシカ展、ほっかいどうイキモノートなど より
 お世話になったみなさん、一部使用いたします)
エトブン社熊ぬりえ
ダウンロードできる方はプリントして、どうぞオウチでお楽しみください。
よく見ると季節もいろいろ。線画に草花、虫や山や川を付け足して
みても楽しいでしょう。空に鳥を飛ばしてもいいかもしれません。
お好きな森に仕上げてください。
見ることしかできない方はこんな感じで好きな森を
描いてみてはいかがでしょう。

エトブン社鹿ぬりえ フクロウは見た


エトブン社森ぬりえ 木には葉っぱを

なかなか外出できない家族への郵便に同封してみようかな。
会わないことが正義な日々が無事に終わって
またみんなでワイワイ飲んで食べて大いにしゃべって
好きに旅に出かけられる日が早く戻ってきますよーに。

2020年1月30日木曜日

野付で三役揃い踏み。


ハクトウワシ(白頭鷲、Bald eagle、Haliaeetus leucocephalus
オジロワシ(尾白鷲、White-tailed eagle、Haliaeetus albicilla
オオワシ(大鷲、Steller's sea eagle、Haliaeetus pelagicus
毎日新聞(1月28日)の記事に掲載された、野付半島ネイチャーセンター長の藤井薫さんの写真が
衝撃的ですばらしく、参考にさせていただきました。

サム「ハロー」オジロ「(誰だか知らんが)かっこいい」オオワシ「(私のこと?)スパシーバ」

冬の道東で「ワシのなる木」は何度か目撃したことはあったけれど、
まさかハクトウワシまで仲間入りするとは。びっっくり。
撮影された藤井さんたちはさぞや驚いたことでしょう。
アラスカから飛んできたのかな。
オオワシやオジロ、カラスといっしょの
写真があったけど、なんとなくワシワシいっしょにいると安心するのか?

目撃された野付(のつけ)湾をのぞむ野付半島は
ほっそいエビが腰を曲げたような形の砂州。
浸食により年々景色が変わっているので、機会あるたびに見ておきたい場所。
年に2回の漁期だけ白い帆が並ぶ、
打瀬舟漁で捕れたホッカイシマエビはゆでが好み。

ああ、見に行きたい、イーグルサム。
北海道でワシワシワシ、三役揃い踏みのニュースでした。

2019年10月11日金曜日

近況報告。旅人類5号にイキモノート。


ヒト(人,human,Homo sapiens
エゾシカ(蝦夷鹿,hokkaido shika deer,Cervus nippon yesoensis
ゴマフアザラシ(胡麻斑海豹,spotedd seal,Phoca largha
ハダカカメガイ、クリオネ(裸亀貝,Clione elegantissima


久しぶりに更新します。本題の前に近況を。

JR北海道のイラストコラム連載を終え、
よーし、記事をまとめたり、企画を提案したり、
全道のフットパス歩き、日本画教室復活でしょう、
ヨガにジムに一人旅にラジオの英会話、もちろんダイエットも…と
地味ながんばり計画を夢想していたのですが、
みごとにひとつとして実現せず。

いや、ジム復活はしたのです。ヨガのクラスにも数回…からの首をやらかして
整体に行ったっけ。関係ないけど、もっと描こう!とデスクチェアを
ハーマンミラー師匠のセイルチェアにグレードアップしたのですが、
がんばる前に足の薬指をセイルチェアの脚に強打して人生初の骨折体験。
といっても目に見えない程度の剥離骨折。でも骨折は骨折。
長い散歩の際にはテーピング対応しております。ああセイルなチェアよ。

そんなこんなで、
あやうく海外ドラマ漬けインドアオンリーの暮らしになりかけて
おりましたが(なっていた)、おかげさまで北海道の野生動物関連の
ご用命をいただき、ときどき道内各地あちらこちらと
出かけては描いています。

昨年から今年と、吉田類さん責任編集「旅人類」5号に参加
(旅して詠んで書いて飲む、あこがれます類さん)。
この本はなんともマニアな執筆陣が北海道の旅をテーマに
お届けするもの。5号のテーマはオホーツクで、
私は西興部村と紋別を訪れて、イキモノートを書いて描きました。

ちょうど昨年の今頃…よりちょっと前(西興部村の猟期は早くはじまるのです)、
村を訪れたっけ。ああ思い出すヒグマ肉のすき焼き。贅沢だった。
おいしかったなあ………なあ………。
鹿猟への同行は何度か経験があるものの、
獲物が倒れる瞬間を見たのははじめてで(見学者は車内で待機。
たまたま双眼鏡で見られる場所だった)、
野生の力強さをジワジワと感じました。記事にはその気持ちと記憶に残ったシーンを
そのまま描いています。
そうそう、実は取材旅の2週間前にDCCというエゾシカ捕獲認証の試験を受けに
西興部村猟区を訪れていたんだけど、ど緊張ガエル状態で
シカ肉の美味しい料理の記憶もおぼろ。
なおさら、この取材旅の料理がおいしい記憶となったのでした。
試験についてはまた別の記事で。

紋別ではオホーツクタワー階下にある水族館へ。
何度か訪れているお気に入りの場所で、なんといっても
ここの海中窓がたまらないのです。
窓を素通りしているお客さんをつかまえて
「そっちのオオカミウオも見てほしいのですが、これ!
窓の外はオホーツク海なんですよ!何が出て来るかわかりませんよ」と
言いたいくらいの目玉コーナー。まあ、小心者なので観光客への
プレゼンはスタッフの方々におまかせしてもいいですか。
お気に入りとはいえ、取材中はそこまでじっくり
海中窓を見られないので、できることならテーブルとイスと
ブランケットを用意して、ホットワインを片手に一晩中眺めていたい。
あ!そうそう。もうひとつの目玉はバッカルコーン体験。
これは盛り上がりました。大きな声上げてしまった。
どんな体験ができるかというとこんな感じ。
クリオネの実物かなり倍模型で捕食されることができます。
と、このイラストは今描いたので掲載されてないけれど、
誌面にはアザラシを間近で見た体験が載っているのでぜひご覧ください。

さいわい、6号にも参加できる予定で
今は次のテーマ地である空知あたりを旅歩き。
とはいえ出版は来年の話。
それまではぜひこの5号を書店等で手に入れて
ごらんくださいませ。

https://www.facebook.com/tabijinrui/



2019年4月7日日曜日

知床財団30周年記念誌をつくりました。



世界自然遺産知床で「知り・守り・伝える」活動をし続けている
知床財団。その30年の活動とこれからの思いをまとめた記念誌づくりに参加。
すてきな一冊に仕上がりましたよ。
よく見る記念誌とはちがう、
各ページ読みたくなる面白い冊子です。イキモノの絵もキレイな写真も
たくさん載っています。


声をかけてくれたのは財団の山本さん。こちらから取材協力を
お願いすることは何度もあったものの(毎度お世話になって
ありがとうございます)制作物をいっしょに作るのははじめて。
知床財団の記念誌と聞いて、エトブン社のゆるい感じで大丈夫か?と
一瞬考えましたが、企画コンセプトを聞いて喜んで描かせてもらうことに。
この誌面のデザイナーはいつも「モリ・イク」誌で私のイラストを
楽しくデザインし、いっぷう変わったイキモノ記事に仕上げて
くれている檜山さん(woodyhouse designs)だな!と
お願いしました。
この三人のチームが面白く、何度か打合せしながら制作していきました
(ついつい脱線するおしゃべりも得した気分だった)。



と、ここまで盛り上げてますが、会員向けなため
なかなかお目にかかれる冊子ではありません。
この機会に知床旅行はいかがでしょう。フィールドセンターに
行けば、見られるかもしれません(わー、むせきにん)。
読めなかったとしても、目の前にとっておきの自然遺産がありますので
ご堪能ください。

とにかく相手はシレトコ。制作中はついつい肩に力が入りましたよ。
そのたびに鉛筆でいっぱいイキモノを散らばせて、
自分の線になるまでシカヒグマリスタヌキツネ…と描きました。
またこうして普及のお手伝いができるといいですね。
精進します。

あーーー、シレトコ行きたいわ。


2018年12月9日日曜日

ミミズクとフクロウ。


フクロウ科らしきものを散らばせたくなりました。
フクロウとミミズクの違いはなんだろうと
調べると、まあだいたい羽角があれば
ミミズク、ズクらしい。耳みたいなアレです
(彼らの耳は羽の中にあって、哺乳類のような
耳介は無く、穴だけ空いているように見える。
初めて見たときドキッとした)。
とはいえ、シマフクロウには羽角があるし、
アオバズクには無さそうだから
明確な違いはないのかも。
まあ今も昔もネーミングが世間を騒がすのだから
あまり気にしない方が平和なのか?


「フクロウとミミズク。」(部分)©︎エトブン社
十代の頃から樹々を見るとときどき、ものすごく細かい霧雨のような
何かが降り注ぐのが見えます。フィトンチッドか疲れ目か。
アレはフクロウたちにも見えているのか。


とはいえ、トウキョウトガリネズミのネーミングの由来は
気になって気になって。どうやら、エゾとエドを間違えただけ
というわかりやすい物語ではなさそうなんです。
この話はまた今度。

北海道だけでも10種くらいのフクロウが棲んでいます。
生息地で探すのは大変なので、図鑑と動物園で
違いを見てくださいな。
旭山動物園や釧路市動物園でコミミズクを見ると
個体差いろいろで同じ種類には見えないかも。顔が違う。
釧路のコミタンどうしてるかな。
フリーフライトは引退したそうだけど、
今度行った時、
どれがコミタンかわかるといいなあ。