2012年10月31日水曜日

さいきん手に入れた本と、「いただきます」の話。

先日、がっつりアイメイクをしたチビッコ女子がいて
「なんださいきんの親は!」と思ったら
ハロウィンの仮装後でした。おつかれさまでございます。
昔の職場にお姫様の衣装が売っていたのですが
あれ、あきらかに欧米チビッコに似合う色合いが多くって、
せめて東洋人に似合う、かぐや姫や…あれ?
日本のお姫様の物語が思い出せない。あれ?


というわけで日本のみなさんもハッピーハロウィン!
わるいごはいね〜が〜!!ろーそくだーせーだーせーよ(ビバ、日本文化)。

ここんとこ、ワクワクしちゃう本を手に入れ続けています。

まずはハロウィンらしくコウモリ。
北海道在住の動物写真家、中島宏章さんの
個展の図録です。
今度のコウモリはドラマチック。うーわー!です。
図録なので書展では買えません。お宝です。また写真集販売されるといいな。
装丁は岡田善敬さん。光の加減で…わかります?
印刷のちから、すごい(いや、あたりまえなんですが)。

コウモリとくれば、怪獣ですね。(間にオバケとかが入るんでしょう)
昨日飼いました。買いました。写真絵本ですね。
怪獣じゃなくて
「かいじゅうさん、ハイ!」です。
海獣です。海獣といえば、おたる水族館の
海獣公園。そこのトレーナーである神前さんが写真を撮りました。
飼育員さんならではの目線。
ちなみに白くてフワフワの毛で生まれてくるのは
ゴマフアザラシ。なぜなら流氷の上で生まれるから。
白い毛は数週間で生え替わるので、こちらの写真もお宝です。

いやしかし、獣医の角川さんのイラスト、
味があって本当に好き。

なぜに今、この本を手に入れたのかというと、
こんなイベントでお話を聞いてきました。
中村元の超水族館ナイト2012秋:いただきますの気持ち
水族館プロデューサーの中村元さんが
かわいいイルカの話…というよりは食育の話を
ディープにしてくれました。
二部では元・南極海調査捕鯨の団長の石川創さんもいっしょに
調査捕鯨のお話も。
シーほにゃららの攻撃の動画が怖かった。

中村さんといえば、

こちらの作者。パラパラするだけで日本全国津々浦々したく
なりますね。

イベント内の濃い話の中で印象的だったお話
(たくさんありすぎるんだけど)をすこし書き留めます。

食べることは命を奪うこと。
捕食者もいずれ分解され小さなものたちに取り込まれるのが
食物連鎖。海でも陸でも日々繰り返されて循環しています。
土葬の時代はヒトもこの連鎖の一部でした。
今は灰になるのでこの連鎖には含まれないけれど、

昔から日本で暮らす人は、この食べるために「命をうばうこと」を
「わかっている方」ではないかと中村さんは言います。
日本は捕鯨で悪者にされているけれど、
一頭の鯨のおかげで暮らしを助けられた村では、
その鯨の墓を建てて代々まつっている。それが各地にある。
思えば、食べ物を無駄にすることへの
罪の意識も子どものころから植え付けられている
気がします。

必要な分だけとってきた。
で、感謝して食べてきた。

それが今、好きなだけとって好きなだけ食べている。
高級とされてきた食材も低価格で食べやすくなっている。
近くを獲りすぎたからって遠くまで獲りにいかなくてもいいんじゃない?
数が少なく高い物は高いままでいいんじゃない?
そんな話も出ていました。

まだまだ濃い話はあったので、書きたくなったらまた今度。

そうそう、ガイドにはできたばかりの北見市温根湯温泉「山の水族館」
載っています。
不利と思われそうな地の利を使い、アイデアしだいで
魅力的な水族館になるという一例なのかも
(まだ行ったことがない。うわさの凍った川の
展示を見に行きたい)。

ラストはこちら。
「東京 消える生き物増える生き物」
友人ナカイさんが「面白かったよ」とプレゼントしてくれました。
まだ最初の方しか読んでないんだけど
東京という地域の話から書いてあるのが面白くって
(家康のプランを含め)
江戸新参者としては土地勘を深めるいい内容になりそう。
六本木ヒルズでハヤブサ見たし、
ムクドリの群生とかコウモリとか、たしかに野生が
意外に身近。

というわけで、
ハロウィンにふさわしいのかどうかわからないけど
イキモノ本の話でした。
ろーそくだーせー、は、北海道の七夕祭り。
出さないとかっちゃくぞ!
です。


2012年10月2日火曜日

いきものミニトート作りました。

個展とかイベント用にちょこっと
作っていたミニトート、
今回、特に何もないんですが
作ってしまいました。

ああもっと机を片づけてから撮影すれば
よかった。

「エゾシカハレム」
です。以前、エゾシカ肉取り扱い会社のクイージさんの
依頼で作った絵柄を印刷しました。
今回もクイージさんのお店、三軒茶屋の「エゾシカフェ」で販売予定です
(もう少量入荷してます)。

「森の入り口」
です。こちらは香山リカさんの本「悲しむのは、悪いことじゃない」の
カバーで使われた図案を再構成したもの。

以上ふたつは販売できます。一枚2800円の予定。
数が少ないので単価高くてごめんなさい。
しかもかなりの数量限定…。
北海道でも販売できる場所探します。

おまけ。

「はりつきアマガエル」
これは自分用に刷ったものです。
カエルの絵を描くお仕事で描いたのが
気に入っていて。ニホンアマガエルのつもりです。
これ、
ここで完成ではなく、
カエルのまわりにシシュー画を縫ってみようかと
思案中。

次こそイキモノ手ぬぐいとTシャツ。


そだ、
ただいまミッドタウンのFUJIフォトサロンで
北海道の動物写真家
中島宏章さんの写真展「黄昏ドラマチック」がぜっさん
開催されています(4日木曜まで!)。
http://thesedays.hirofoto.com/

中島さんと言えばコウモリ。

今日の夕暮れ、
まさに黄昏時に「ひとだんらくしたーーー」と
ボーッと窓の外の夕暮れを眺めていましたら
ヒラヒラとコウモリが飛んでいきました。
よく描いたごほうびか。

札幌にも16種はいるというコウモリ。
でも目撃する機会は関東にいるときの方が
だんぜん多いです(特に探さなくても
その辺を飛んでいる)。

おっと。
ハロウィンの季節。
コウモリの絵を描きましょう。そのためにも
写真展を見に行かねばの娘。

これはコープさっぽろの冊子モリ・イクで描いたコウモリの下描き。