2011年3月28日月曜日

みんなでエゾシ会議、備忘録。

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis)、シマフクロウ(島梟、Ketupa blakistoni




3月5日、「第1回 くしろエゾシカシンポジウム みんなでエゾシ会議 in くしろ」に
参加するため、JRで釧路へ。
前にここの駅に来たのって何年前?
ともかく、釧路メインで滞在するのって
初めてでした。


寝不足&車内で原稿書きのためヘロヘロ状態で到着。
まあこれくらいボンヤリのが緊張したり、おだったり(方言)しなくて
いいだろうと、ボンヤリ。


なんやかんやと準備して
久しぶりの岡本さん(栄養学博士)、松浦さん(研究者でハンター)に
再会。相変わらずのいい雰囲気だ。
で、上記のお二人とともにお会いするのが楽しみだった
FMくしろDJ平迫さんとハジメマシテ。
いい声だなー。




MAXでも150名くらいの会場と聞いていたが
なんと200名もの方々が来場。
ろうにゃくにゃんにょ、いっぱいだ。


いろんな意味でエゾシカ好きな人たちなのか、
エゾシカに困っている人たちなのか、
なんかわかんないけど来ちゃった人たちなのか。
予想以上に関心を集めたのだと思います。


来場者には「エゾシカな粗品」がありました。
それはそれは「Yeah!」な仕上がりでしたので
次回の記事でお届けしましょう。


もったいつけるもんじゃないんだけど。
ただでさえ長いのでね、この記事。


前半は私も来場者と同じ気分で講演の数々を聞く。
松浦さんの「女性ハンターの野望」、円山での肉食女子集合に続いて
聞くのは2回目。内容が前回よりパワーアップしてまして
なんかまた、研究者ハンターの魅力にやられたのでした。
彼女は繁殖を研究していて、その観察たるや
100頭くらいのシカを個体識別していたくらいですから、
何を語っても説得力あるんですね。
で、ちょっと「あ!」っていう研究対象のお宝写真も
披露しちゃいまして(キレイな胎児の写真でした)
出してから
「あ!こういう写真ダメな人は自分でモザイクかけて
ください」
って手を目の前でヒラヒラさせてましたよ。
会場、
沸いてました。
釧路の方はいろいろわかってらっしゃるなあ。


ともかく、エゾシカを食べることへの関心の高さに
驚きましたわ。札幌ならどうだろ。


試食タイムも大いに盛り上がり(北泉開発さんで販売しているお肉、阿寒もみじを
使った竜田揚げ)緊張のパネルディスカッション。
どんだけキンチョーしてるかは、
FMくしろPODCASTエゾシカ・ゼミナール
でわかるでしょう。露出してきました。釧路新聞にもデビューです。


絵描きのアンタが何しゃべるんだって?
なんと、亜土ちゃん先輩よろしく
ホワイトボードで「くっくく〜♪」とエゾシカ描きました。


手は、


震えていましたけど。
小刻みに…。


なんとその様子までラジオで流れてしまいました。
FMくしろのチャレンジャーぶりには脱帽ですよ。
見えないのにイラスト実演ですから。


脱帽と言えば釧路のシカ会の面々。
まあ、飲んで食べるのが大好きな皆さんなんですが
今回のエゾシ会議のお手伝いまで協力態勢が出来てまして、
彼らのおかげもあり
毎月第4火曜日はシカの日」の参加店がどんどん増えています。
札幌市民としては、負けた感でいっぱいだったわ。


で、「食べる」をテーマにしゃべりつくし、
終了後「レストランIomante」で開催された試食会(ガレットおいしかった!)も
盛り上がり、その後、シカ会の皆さんにまじっての
打ち上げになるともう夢の中みたいなボンヤリだったけど(寝不足&良かった感)、
そんなフワフワがとっても面白く、
みんなで札幌にも来ればいいのに…と暴力的なことを
考えておりましたとさ。


翌日は岡本さん、平迫さんにくっついて番組収録の取材です。
はい、新連載がはじまります。その取材。
ベテランハンター佐藤さんに同行し、
貴重な体験ができました。


すごい町も通りました。
住宅地でフツーにエゾシカが歩いてるの。
もちろんそんな場所ではハンティングできませんので
(猟場だけです)、きっとわかってるんでしょう。
「ここなら僕たち、私たち、ウタレナイ」
学習ジカ、スマートディアたちです。


翌日は岡本さんに案内していただき
憧れの釧路市動物園へ。
だって!
唯一シマフクロウを飼育繁殖している動物園
なんですものー!
鼻息荒くならないように気をつけました。
その話はまた今度。


岡本さん、平迫さんはじめ
大変お世話になりました。
そしてご来場のみなさん、
札幌から来た、誰だかわかんない人の
浮ついたおしゃべりを聞いていただき
ありがとうございました。


第二回エゾシ会議に呼ばれるかわかりませんが
また一緒においしいエゾシカ食べましょう。


今回のイラスト、
昔描いたエゾシカ、ヒグマ、オジロワシ、シマフクロウです。
ぜんぶ釧路に生息しています。
まだ手描きじゃない頃の作品です。


勝手丼、初体験。岡本セレクトでいただきました。うまし。
トビッコじゃないよ、コマイのコッコだよ。







2011年3月15日火曜日

めえめえ、こひつじ。

コンニチハ。ほんとうは
第一回くしろえぞしかシンポジウム「みんなでエゾシ会議 in くしろ」の
報告の模様をお届けしたいのですが(濃かったぞ)、
写真とかまとめ切れてないので一部分だけ。
いやしかし。今回の地震被害のない札幌でしたがあの地震の揺れは
こわかったです。円山方面見ながら「おねがいします」と神頼みでした。
つい数日前にいた釧路の風景が水浸しになっていて
慌てて連絡取ろうかと思ったけど、
お忙しかろうと我慢したりしていました。

ちいさな地震でもおっかながる傾向がありまして、
今回も余震のたびに玄関ドアに長靴をはさみ、
ダウンを着込み、いつでも逃げる気でした。
財布忘れてましたけど。
不安が続く皆さんが、どれだけの
心労だろうかと思うとギューッとなりますね。
そんなとき、
なんとなく鉛筆を持っていましたら、
釧路で見てきた「羊のこっこ」を描いていましたよ。


エゾシ会議でお世話になった管理栄養士の岡本さんの案内で
茶路めん羊牧場を訪れ、めーめーと見てきた「こっこ」を思い出して描きました。
ポールドーセット種の母子。鼻がピンク。

お仕事でつながりのある牧場と岡本さん。
生き物を描くならと紹介してもらいました。

実はこちらの牧場、以前に電話取材したことがあり、
ごあいさつできる機会ができて
うれしかったです。

観光牧場ではないので、忙しい時期なら見られなかった
かもしれないものね。ありがとう。

子羊いっぱいいましたよ。
これがね、今撮ってきた写真を見返すだけでホッとするのです。
目つきはね、決していい動物じゃないんですよ。黒目横位置だし。
でもね、ムートン並みのあたたかさです。見てるだけで。
サフォーク種母子です。黒目が横です。
子羊のしっぽがまだ長い。衛生のためこの後短めの位置でしばって
落としてしまいます。しっぽ長い羊、ゴムしばりの羊といろいろでした。


母さん羊はこっこが心配。でも、こっこの好奇心は止められず、めーめーと
こっちに寄ってきます。たまらんです。
本物のラムズイヤーだもんね。ギュッと握ってみたい

でも、
あ、母さん羊が気がついた。ケーカイした。
とたんにコレですよ。前足で地面をダンダン踏んで
「おらおら」と怒るのです。もうなんか顔の毛が
中学時代の不良の先輩に見えてきます。短ラン着せたい。

それでも寄ってくるんだよねー。めーめーめー。
ちょーだーい!なんかちょーだーい!って指をちゅうちゅう。
で、
抜けなくなるからやめなさいって。



とまあ、いろんな子羊がいましたよ。



100%ウール。母さんの上はあったかい。
そして見晴らしもいいのだ。めー



大人になるといろいろあるのよね。頭突きゴーーーン。


なんかちょっと疲れてきたら、



ひつじが一匹、ひつじが二匹………



              ひつじがさん……



今日は番外編で野生動物ではなく、北海道の家畜を描きました。
生まれてからずーっと大切に育てられて、
羊毛と
お肉と
最後まで大切にされる道産ひつじ。
サフォークの靴下、愛用してます。あったかいのだ。


        めーめー