2012年12月31日月曜日

ニョロッと、よい巳年をお迎えください。

今年は春から住居を札幌から東京に移すこととなり、
みずからブラキストンラインを越えて
気候と環境の違いを体感した年となりました。

街路樹がナナカマドじゃないってのも
移動がなければ気がつかなかったかも。
初めてオナガを見て感動しました。

イキモノ取材でほぼ毎月
北海道には来ていたものの
久々に雪つもる街を見て
なんだか「じ〜ん」としてしまいました。
でもまさか
雪山角を黄色く染めている
犬のおしっこに郷愁をおぼえるとは。

ことしもJR Hokkaido誌の連載、
ウヨロ環境トラストの取材記事
http://www.shiraoi.org/trust/salmon/e-mizu2012/watching.html
http://www.shiraoi.org/trust/log/lognomori.html
コープさっぽろの「モリ・イク」のキモイ・キレイ
http://www.coop-sapporo.or.jp/hondana/index/index/category/others
など、お仕事や取材で生き物と生き物にかかわる人々の
お話を聞けてほんとうに楽しかった。
来年も、まったくのシロウトですが
ぜひぜひお話を聞かせてください。
よろしくお願いいたします。

すみません。
これを書いている途中にお年取りがありまして
あ、北海道の大晦日の風習なんですが
まあ
飲んでごちそうを
食べて
お蕎麦も食べちゃうわけです。
で、酔っぱらっておりまして
このあたりでいったん失礼いたします。

最後に今年一番の衝撃写真、
エキノコックスで腸がえらいことになっている
ネズミの写真を載せかけたんですが
やはり自重いたします。

今年もお世話になりました。
来年はどんな出会いがあるのかな?
みなさん良いお年をお迎えください。

一休



2012年12月14日金曜日

エゾシカ絵かきうた♪

世にも雑すぎる絵かきうたでございます。
なんとなくドラちゃん絵かきうたっぽい感じで
作曲しながらどうぞ。


描けたかな?

2012年11月26日月曜日

だいたい70%。

水分

NHKスペシャル|大海原の決闘!クジラ対シャチ 
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1125/
さっき、この番組を見ていて
「海、かっこいーー!こりゃ、陸はかなわないわ〜」
と、わけのわからないことをテレビに向かって発し、
家族に「?」と反応されたんですけどね。

その昔、クジラがまだまだ小さかったころ、
地球があったかくなり氷河がとけました。
するとオキアミが
クジラが食べても食べてもありあまるほど
爆発的に増えたそう。たーんと食べて
クジラは大型化。その大きな体で生きるため
今のような壮大な移動をしている(かいつまみすぎですが)。

クジラ規模で考えると行動範囲は太平洋。
みているウチにザトウクジラといっしょに
オキアミをズイズイと食べまくりたくなりました。

ふと、

海は地球のだいたい7割と言われる。
ヒトの体内の水分もだいたい6〜7割。
この比ってなにか関係ないんだろうかと
一番搾りとれたてホップ片手に考えましたよ
(クラシックの富良野ヴィンテージはもう
飲み尽くした)。

潮の満ち引きから生まれた生き物。
海から陸に上がって…なんやかんやで人類。
月の引力と潮の満ち引きと水、
影響しあってるんでしょうか。

前に鯨類調査員で写真家の笹森さん(さかまた組)のお話を
聞いていて「海すごーい!海に出たい!」って感じた
ときと同じ感覚でした。

シャチの隊列、
ザトウクジラの弱いモノに対する思いやり。
陸で進化した霊長類と
海で進化した鯨類はやっぱり
それぞれの世界での進化形なんじゃないだろか。

うーん。

なんの知識もなく脳内回遊してみました。

おやすみなさいませ。

キーワード:
アリューシャンマジック

2012年11月24日土曜日

電気柵。

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis



先日の阿寒旅の道中で撮影したものです。
オスジカたちの近くに白いヒモが柵のように建てられています。
これは電気柵。さわるとビリッときます。

このような電気柵はエゾシカの農業被害、林業被害に
役立つモノとして本当にあちこちで見かけますね。
電気じゃなくても道路や線路にシカが入らないように(事故対策)
建てている柵も合わせると地球を何周する長さなんだろうと
思うくらい北海道は柵だらけ。
建てられたってことは、その作業をした人がいるってこと。
いやほんと、すごい。
ものすごい手間ですよこれ。

前に円山動物園のエゾシカ舎で研究の一環で行われた
電柵張りをお手伝いしたんですが、
すごくせまい範囲なのにみんな汗だくの労働でした。
農家さんが張るにしても資金と労働、いろんな
体力が必要だなと眉間にシワ寄せちゃいますね。
ドモ○ルンリンクルください。



観察してたら、あれ?
柵のこっち側に入ってきてるじゃないかー!もー!!
抜け道があるようです。
まさか枯れ角だからって
柵のヒモ持ち上げてくぐってないでしょうね?
(枯れ角はもう血液通ってないから痛くない)
こんなことにはなっていないと信じたい。

ちなみに、
シカが電柵に触れると「バウッ!!」て犬みたいな
声出すんですよ。
驚くとこんな鳴き方するのか!と。
その声が小さく入っている電柵研究のときの動画も
あるんですが…
ビリッときて逃げるシカを見て「おおー!」と
感動中の自分の声がですね…
完全にドッキリカメラの仕掛け人のごとく
ひっかかるのを待ち望んでいる、
邪道非道外道っぽく聞こえるんでね、
差し控えます。
あ、飼育員さんもさわっちゃってビリって
なってたっけ。

電柵について詳しく知りたい方は
こちらが参考になると思います。






2012年11月15日木曜日

釧路シカ会に聞く「今すぐ食べたい、エゾシカ料理を教えてください」

マイナビニュースのコラムで
エゾシカ料理について書きました。
http://news.mynavi.jp/c_career/level1/yoko/2012/11/post_2550.html

書くにあたり、釧路シカ会のみなさんにご協力いただき
アンケートを実施。それはそれは熱い(そしておいしそうな)
回答が集まり、その温度を下げないようになんとかまとめたものです。

いやしかし、食べてますね。いろいろ。
ワタシも食べている方ですが
うらやましい限りです。

自分の今すぐ食べたいは…しゃぶしゃぶかなー
いや、ハツザンギ…スネザンギ…
ミートソースも捨てがたいです。

よかったらご覧ください。
雨降りのオンネトー。それでも緑色。

取材で道東を訪れたばかりなんだけど、こんなことが。
本別あたりでエゾシカ(メス)が3頭ほど
道路沿いにいるのをまず助手席のワタシが発見。
ドライバーを驚かせないように
後続、対向車を気をつけつつ
0.001秒で注意をうながそうとしたら
出た言葉が
「んん〜!!んーんー」
でございました(シカのシの字も出ず)。

さいわい対向車がいなくって
道路も凍結していなくって
対向車線にはみだすことで回避。
急ブレーキ踏んだら後続車あぶなかっただろうな。
あれで対向車来てたらもう
ぶつかるしかなかったかもしれません。

シカと目があいましたよ。
で、あきらかに車に気づいているのに
一歩踏み出して道路に飛び出ようと
してましたからね。
なんなんだ。

これからの季節、
ほんとうにみなさん
お気をつけくださいまし。

2012年11月7日水曜日

鯛。

とくに目出度いことがあったわけでもないのですが
仕事の絵を描くつもりが気づいたら魚描いていました。


これはたぶんマダイ。
北海道南部以南東シナ海、台湾にまで棲息、とのこと。
居酒屋でたのみたいのはツボダイ。
両方ともスズキ目だけれど(ザッとした印象だけど
だいたいのお魚がスズキさんの仲間だと思う)
ツボダイはカワビシャ科で(高飛車っぽい)
マダイはタイ科。

おなかがすきます。
熱燗か、芋のお湯割りですね。

ところで魚を描くとき、撮るとき、ひょっとしたら
魚拓でも顔は左側にしがちなんじゃないでしょうか?
ヒトの行動学が関係してるんでしょうか?単なる右利き?


2012年10月31日水曜日

さいきん手に入れた本と、「いただきます」の話。

先日、がっつりアイメイクをしたチビッコ女子がいて
「なんださいきんの親は!」と思ったら
ハロウィンの仮装後でした。おつかれさまでございます。
昔の職場にお姫様の衣装が売っていたのですが
あれ、あきらかに欧米チビッコに似合う色合いが多くって、
せめて東洋人に似合う、かぐや姫や…あれ?
日本のお姫様の物語が思い出せない。あれ?


というわけで日本のみなさんもハッピーハロウィン!
わるいごはいね〜が〜!!ろーそくだーせーだーせーよ(ビバ、日本文化)。

ここんとこ、ワクワクしちゃう本を手に入れ続けています。

まずはハロウィンらしくコウモリ。
北海道在住の動物写真家、中島宏章さんの
個展の図録です。
今度のコウモリはドラマチック。うーわー!です。
図録なので書展では買えません。お宝です。また写真集販売されるといいな。
装丁は岡田善敬さん。光の加減で…わかります?
印刷のちから、すごい(いや、あたりまえなんですが)。

コウモリとくれば、怪獣ですね。(間にオバケとかが入るんでしょう)
昨日飼いました。買いました。写真絵本ですね。
怪獣じゃなくて
「かいじゅうさん、ハイ!」です。
海獣です。海獣といえば、おたる水族館の
海獣公園。そこのトレーナーである神前さんが写真を撮りました。
飼育員さんならではの目線。
ちなみに白くてフワフワの毛で生まれてくるのは
ゴマフアザラシ。なぜなら流氷の上で生まれるから。
白い毛は数週間で生え替わるので、こちらの写真もお宝です。

いやしかし、獣医の角川さんのイラスト、
味があって本当に好き。

なぜに今、この本を手に入れたのかというと、
こんなイベントでお話を聞いてきました。
中村元の超水族館ナイト2012秋:いただきますの気持ち
水族館プロデューサーの中村元さんが
かわいいイルカの話…というよりは食育の話を
ディープにしてくれました。
二部では元・南極海調査捕鯨の団長の石川創さんもいっしょに
調査捕鯨のお話も。
シーほにゃららの攻撃の動画が怖かった。

中村さんといえば、

こちらの作者。パラパラするだけで日本全国津々浦々したく
なりますね。

イベント内の濃い話の中で印象的だったお話
(たくさんありすぎるんだけど)をすこし書き留めます。

食べることは命を奪うこと。
捕食者もいずれ分解され小さなものたちに取り込まれるのが
食物連鎖。海でも陸でも日々繰り返されて循環しています。
土葬の時代はヒトもこの連鎖の一部でした。
今は灰になるのでこの連鎖には含まれないけれど、

昔から日本で暮らす人は、この食べるために「命をうばうこと」を
「わかっている方」ではないかと中村さんは言います。
日本は捕鯨で悪者にされているけれど、
一頭の鯨のおかげで暮らしを助けられた村では、
その鯨の墓を建てて代々まつっている。それが各地にある。
思えば、食べ物を無駄にすることへの
罪の意識も子どものころから植え付けられている
気がします。

必要な分だけとってきた。
で、感謝して食べてきた。

それが今、好きなだけとって好きなだけ食べている。
高級とされてきた食材も低価格で食べやすくなっている。
近くを獲りすぎたからって遠くまで獲りにいかなくてもいいんじゃない?
数が少なく高い物は高いままでいいんじゃない?
そんな話も出ていました。

まだまだ濃い話はあったので、書きたくなったらまた今度。

そうそう、ガイドにはできたばかりの北見市温根湯温泉「山の水族館」
載っています。
不利と思われそうな地の利を使い、アイデアしだいで
魅力的な水族館になるという一例なのかも
(まだ行ったことがない。うわさの凍った川の
展示を見に行きたい)。

ラストはこちら。
「東京 消える生き物増える生き物」
友人ナカイさんが「面白かったよ」とプレゼントしてくれました。
まだ最初の方しか読んでないんだけど
東京という地域の話から書いてあるのが面白くって
(家康のプランを含め)
江戸新参者としては土地勘を深めるいい内容になりそう。
六本木ヒルズでハヤブサ見たし、
ムクドリの群生とかコウモリとか、たしかに野生が
意外に身近。

というわけで、
ハロウィンにふさわしいのかどうかわからないけど
イキモノ本の話でした。
ろーそくだーせー、は、北海道の七夕祭り。
出さないとかっちゃくぞ!
です。


2012年10月2日火曜日

いきものミニトート作りました。

個展とかイベント用にちょこっと
作っていたミニトート、
今回、特に何もないんですが
作ってしまいました。

ああもっと机を片づけてから撮影すれば
よかった。

「エゾシカハレム」
です。以前、エゾシカ肉取り扱い会社のクイージさんの
依頼で作った絵柄を印刷しました。
今回もクイージさんのお店、三軒茶屋の「エゾシカフェ」で販売予定です
(もう少量入荷してます)。

「森の入り口」
です。こちらは香山リカさんの本「悲しむのは、悪いことじゃない」の
カバーで使われた図案を再構成したもの。

以上ふたつは販売できます。一枚2800円の予定。
数が少ないので単価高くてごめんなさい。
しかもかなりの数量限定…。
北海道でも販売できる場所探します。

おまけ。

「はりつきアマガエル」
これは自分用に刷ったものです。
カエルの絵を描くお仕事で描いたのが
気に入っていて。ニホンアマガエルのつもりです。
これ、
ここで完成ではなく、
カエルのまわりにシシュー画を縫ってみようかと
思案中。

次こそイキモノ手ぬぐいとTシャツ。


そだ、
ただいまミッドタウンのFUJIフォトサロンで
北海道の動物写真家
中島宏章さんの写真展「黄昏ドラマチック」がぜっさん
開催されています(4日木曜まで!)。
http://thesedays.hirofoto.com/

中島さんと言えばコウモリ。

今日の夕暮れ、
まさに黄昏時に「ひとだんらくしたーーー」と
ボーッと窓の外の夕暮れを眺めていましたら
ヒラヒラとコウモリが飛んでいきました。
よく描いたごほうびか。

札幌にも16種はいるというコウモリ。
でも目撃する機会は関東にいるときの方が
だんぜん多いです(特に探さなくても
その辺を飛んでいる)。

おっと。
ハロウィンの季節。
コウモリの絵を描きましょう。そのためにも
写真展を見に行かねばの娘。

これはコープさっぽろの冊子モリ・イクで描いたコウモリの下描き。

2012年9月29日土曜日

かきかけの木。思わぬ猫。

木が生えました。
描いてから何日もたちますが
まだ何の生き物もやってきていません。

土の中に微生物はいるんでしょうけど。
ユグドラシルになるのかな。
そこまで壮大ではないか。

もうひとつ。

海獣と船を描いていたんだけれど

いつのまにか。
ふてぶてしい猫が。



あ、お知らせです。
9月のJR車内誌ほっかいどうイキモノートでは
バリバリ野生なホシガラスを取り上げましたが、
週明け掲載10月号では
連載初の「家畜」が登場。
北海道開拓のパートナーを紹介しています。
よかったらごらんください。



2012年9月24日月曜日

3 Mountain Meeting in 雨煙別

栗山町で、取材や鳥の観察やコウモリ探しや両生類の卵塊調査で
いつも楽しい生き物話を聞かせて見せてくれている
諸橋さんからお知らせがきました。

クリックで拡大します。

いやん、ピンク。
そうです、
イベントの対称は
「外遊びしたい女子とその仲間」なのです。
あたし、山ガールじゃないしーって方も
年齢的に申し訳ないというベテラン女子の方も
気になったなら特に気にせず参加推奨。
きっと大人の外遊びが秋の初めの思い出になって
また来たくなりますよ。

プログラムは画像をクリックして。
収穫、渓流釣り、野外料理(ランドネ風なら外ごはんだろうか)、クラフト体験とか。
あ、この焚き火と星空で女子会が気になる。
夜空眺めたいなあ。

お一人から参加OK!遊び仲間を増やそう♪
3 Mountain Meeting
2012年10月6日土曜〜7日日曜
一泊2食¥8900
宿泊先:雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス
http://www.cocacola-zaidan.jp/activity/env-house/index.html
申込み・問い合わせ 0123・72・1696(9時〜17時・火曜休館)
雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス
主催 栗山町ふるさと交流産業推進協議会
共催 NPO 雨煙別小学校

アイヌ語に当て字した地名だろうけど
なんともキレイな名前だなあ。



2012年9月1日土曜日

コウモリの写真を見に行ったら、いろんな生き物のかくれんぼに出合った!

コテングコウモリ(小天狗蝙蝠、Murina ussuriensis

9月28日から10月4日まで
六本木駅直結の東京ミッドタウンの富士フイルムフォトサロンで
動物写真家・中島宏章さんの
写真展「黄昏ドラマチック」
開催されます。
コウモリ写真家としても知られていますよね(知らない方はぜひ
お近くの書店で写真集を見てくださいね)。
先日、北海道のNHKが彼を追ったドキュメンタリーも面白かったな。

その写真展の告知も兼ねたイベントが今日から
池袋のジュンク堂7階で、こぢんまりと、でも見応えのある
企画展として開催されています。
(東京隊として設営のお手伝いしてきました)

9月1日から30日まで。池袋ジュンク堂7階
企画展「コテングコウモリをさがせ!」
(前日深夜までパネルアップしていたという…)
通路横の長〜い展示スペースにいろんな風景写真が並んでいます。
フツーの風景写真と違うのは
必ず何か生き物が写ってるってこと。
ヒトの目から見ると、かくれんぼか!っていうくらい隠れて見えます。
その中の数枚にコテングコウモリが写っているというのです。
コウモリを探すだけじゃなく、
コテングと種限定ですから難関ですよ。

これだ!という写真の番号をメモって
今度の写真展会場に行くと…
なんかいいことがあるかもしれません。いや、きっとあるでしょう(無責任)。


主に、POP描きでお手伝いしてきました。


生き物かな?と思ったら虫眼鏡で確認してみよう。
(ちなみに大人は通ってもルーペに気づかないんですが、
子どもはまずルーペを手にして写真をのぞきこんでいました。子供力だ)



どうしてもわからなければ、角を曲がって。
ヒント写真が散らばってますよ。
ね、にぎやかで楽しそうでしょ?
脚立は普段ありません。

写真展の告知も。

タイトルは「黄昏ドラマチック」
なんかノスタルジックだなあ。気になるわ。



 あ、この人は…。ところで作業中もつい、
「これわかる?」 「え、なんだろ?あ!いた!!」 「すっごいよねえ〜」
てなやりとりでついつい脱線。これも手伝いに行った役得でしょう。
ほんと、面白い。保護色ってすごい。
これを見つけるナカジさんの目(とメガネ)もすごい。
そして自分がどれだけ思い込みしているか…ってことにも
気づかされます。
写真展も楽しみだ。

中島さんの写真と独特な視点は素直に「ひょえー」って
言える楽しさがあると思う。
それに加えて、トークショーもおすすめなのだ。
解説を聞く前と聞いた後で「!!」となる自分が面白い。
お話を聞ける機会があればぜひ。

 あと、個人的に感動したのが中島さんの書籍はじめ
告知ツールを手がけている岡田さんのデザイン。
今回も「さすがー」って言ってしまった。
かわいいだけじゃないんです。
私の制作モットーである「遊びゴコロ」がちゃーんとある。

エトブン社のイラストでも何かデザインしてもらいたい…

 デザインの一部。スミ一色かと思いきや…。くー!

紙の選び方とか、いちいち「さすが」と言っていたと思う。


ちなみに…
我が家のコウモリ。
日本手ぬぐいの意匠もすてきですな。ピンぼけだけど。

うちの本棚にも写真集はじめ中島さんのコウモリ写真の本・冊子が
並んでいるんですよ。
そーです。田淵行雄賞の受賞記念講演を聞いて感動して以来、
講演会やコウモリ探しイベントなどに参加しまくりのファンで
ございます。いつか一緒にお仕事したいですね〜なんて
ご一緒することができました。
ありがたい。

というわけで、この残暑きびしい季節に熱く語るほど
おすすめの写真展&企画展告知でございました。



2012年8月30日木曜日

JR Hokkaido ヌプリ号に乗ってきたんだ。


お暑うございます。エドも暑けりゃ、エゾまで暑い。
残暑ざんしょでございます。
ああ、大沼のボートは気持ち良かった。

ことしのエトブン社のお仕事の中でも「お初」だったのが
列車のシートの元イラストというもの。
8月のほぼひと月、ふたつの名山を結ぶように
走った期間限定列車「ヌプリ号」の各車両に
4種の生き物が配されました。


お題はエゾヒグマ、キタキツネ、クマゲラ、エゾリス。
お仕事をいただいたときは「ひゃっほう!」でした。
この4種を描けるのね。
うーん、4種ってことで四季に落とし込んで
みましょうかと提案。
春はミズバショウ、エゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウの
咲く野原で遊ぶキタキツネ(と、追われるノネズミ)
夏は川辺にいるエゾヒグマ(サケらしき魚が遡上してるので
秋に近い夏)
秋は大木の幹で忙しそうにしているエゾリスたち
冬はドラミングしているクマゲラ

サケが遡上し、ヒグマがそれを補食する姿は
知床くらいでしか見られないかもしれませんが
ひょっとしたらヌプリのコースでもそんな営みが
あったり?との想像部分も含みます。

平面のイラストがどうぬいぐるみ化されて
立体に変わったのか?とっても見たくて
乗ってみました。
ドキドキドキドキ…


ざざん!私の指定席があった車輌には「エゾリスの散歩道」が。
かかかか、かわいい。3Dエゾリス。
お姉さんもかわいい。
このおねいさんはヌプリ号のガイド役でもある方。
ただかわいいだけじゃなく、折々の場所で
流れる車内アナウンスも素敵でした。

各車輌に一種。指定席ではなく撮影用の席として
もうけられています。親子連れや鉄の方々、
旅行客のみなさんが生き物に囲まれて
撮影されていましたよ。うれしいね。

以下、写真でつづります。

自分の席から見るとこんな感じ。
クルミ持ったリスと目が合う。わるくないなあ。



 ちゃらららっと駆け回っているのです。
床部分と背中、サイドまで描かれています。
ああ、私が耳の線を入れたらちゃんと耳毛にしてくれている。感激。

別の車輌も見てみましょう。
「エゾヒグマの山」。で、でかい。
座るとじゃっかん襲われている風になります。

魚までぷっくり立体になっています。

ヌプリ号は小樽回りでニセコへ。
海のすぐ横を通るのでなんとも気持ち良い。

さーて、ニセコが近づいて来ました。羊蹄山は見えるかな…?
日ごろの行いのせいでこんな感じ。





 
ニセコ駅。黄色い橋ひさしぶり!
おお鉄のみなさんが激写されている。
私も真似して撮ってみよう。



とはいえ、どんなところを撮って良いかわからないので
こんなことになった…。


 さてまた別の車輌へ。「キタキツネの草原」。
実物大プラスαだわ!左のキツネはノネズミを
捕らえているので…
ちょっと手で支えてネズミをつかまえてもらいました。

今度は駒ヶ岳が見えてきました。
ヌプリとはアイヌ語で山。ふたつの山を結ぶので
ヌプリ号なのです。


 こっちはくっきり見せてくれました。
のんびり特急列車で6時間。
途中、山についての説明や、森町を過ぎたころからは
地元の方のガイドが乗り込んで車内放送ガイド。
これがまた素朴でよかった。

うろうろして席に戻るとまたコイツが見てる。



 実はこの日、先頭車両の不具合で車輌変更に
なってしまい、「クマゲラの森」を見ることができませんでした。
また来年使ってもらえるといいな。そしたら見に行こう。



 エゾリスよ、これが海だよ。

運行はあと一日。
自分のイラストを元に生まれ変わるのが
すてきな体験でした。

関係者のみなさん、ありがとうございます!
たくさんの人の笑顔を誘っているといいですね。