2012年8月30日木曜日

JR Hokkaido ヌプリ号に乗ってきたんだ。


お暑うございます。エドも暑けりゃ、エゾまで暑い。
残暑ざんしょでございます。
ああ、大沼のボートは気持ち良かった。

ことしのエトブン社のお仕事の中でも「お初」だったのが
列車のシートの元イラストというもの。
8月のほぼひと月、ふたつの名山を結ぶように
走った期間限定列車「ヌプリ号」の各車両に
4種の生き物が配されました。


お題はエゾヒグマ、キタキツネ、クマゲラ、エゾリス。
お仕事をいただいたときは「ひゃっほう!」でした。
この4種を描けるのね。
うーん、4種ってことで四季に落とし込んで
みましょうかと提案。
春はミズバショウ、エゾエンゴサク、オオバナノエンレイソウの
咲く野原で遊ぶキタキツネ(と、追われるノネズミ)
夏は川辺にいるエゾヒグマ(サケらしき魚が遡上してるので
秋に近い夏)
秋は大木の幹で忙しそうにしているエゾリスたち
冬はドラミングしているクマゲラ

サケが遡上し、ヒグマがそれを補食する姿は
知床くらいでしか見られないかもしれませんが
ひょっとしたらヌプリのコースでもそんな営みが
あったり?との想像部分も含みます。

平面のイラストがどうぬいぐるみ化されて
立体に変わったのか?とっても見たくて
乗ってみました。
ドキドキドキドキ…


ざざん!私の指定席があった車輌には「エゾリスの散歩道」が。
かかかか、かわいい。3Dエゾリス。
お姉さんもかわいい。
このおねいさんはヌプリ号のガイド役でもある方。
ただかわいいだけじゃなく、折々の場所で
流れる車内アナウンスも素敵でした。

各車輌に一種。指定席ではなく撮影用の席として
もうけられています。親子連れや鉄の方々、
旅行客のみなさんが生き物に囲まれて
撮影されていましたよ。うれしいね。

以下、写真でつづります。

自分の席から見るとこんな感じ。
クルミ持ったリスと目が合う。わるくないなあ。



 ちゃらららっと駆け回っているのです。
床部分と背中、サイドまで描かれています。
ああ、私が耳の線を入れたらちゃんと耳毛にしてくれている。感激。

別の車輌も見てみましょう。
「エゾヒグマの山」。で、でかい。
座るとじゃっかん襲われている風になります。

魚までぷっくり立体になっています。

ヌプリ号は小樽回りでニセコへ。
海のすぐ横を通るのでなんとも気持ち良い。

さーて、ニセコが近づいて来ました。羊蹄山は見えるかな…?
日ごろの行いのせいでこんな感じ。





 
ニセコ駅。黄色い橋ひさしぶり!
おお鉄のみなさんが激写されている。
私も真似して撮ってみよう。



とはいえ、どんなところを撮って良いかわからないので
こんなことになった…。


 さてまた別の車輌へ。「キタキツネの草原」。
実物大プラスαだわ!左のキツネはノネズミを
捕らえているので…
ちょっと手で支えてネズミをつかまえてもらいました。

今度は駒ヶ岳が見えてきました。
ヌプリとはアイヌ語で山。ふたつの山を結ぶので
ヌプリ号なのです。


 こっちはくっきり見せてくれました。
のんびり特急列車で6時間。
途中、山についての説明や、森町を過ぎたころからは
地元の方のガイドが乗り込んで車内放送ガイド。
これがまた素朴でよかった。

うろうろして席に戻るとまたコイツが見てる。



 実はこの日、先頭車両の不具合で車輌変更に
なってしまい、「クマゲラの森」を見ることができませんでした。
また来年使ってもらえるといいな。そしたら見に行こう。



 エゾリスよ、これが海だよ。

運行はあと一日。
自分のイラストを元に生まれ変わるのが
すてきな体験でした。

関係者のみなさん、ありがとうございます!
たくさんの人の笑顔を誘っているといいですね。


2012年8月24日金曜日

利尻の思い出。

ミズダコ(水蛸、Enteroctopus dofleini

さっきテレビで富士山を眺めていたら、
ああ登るべきかなあという欲が。
だがしかし、ガレ場なんかを見ていたら
過去のつらい思い出が。
でもそれを忘れてでももう一度見たいのが
利尻岳から見た雲海。
そして自分をすり抜けていく雲と風。
(いやしかし、つらかった)

それと同時にどうしても
どうしても
思い出されるのが

利尻のタコ。
タコのバターソテー。


レンズ雲がかかり、天候があやしまれたものの
岐阜の山男たちの大いなるサポートのもとで
なんとか登って下りてきた私たち(それを語ると長くなる)。
ほてった顔、棒のような足、なんとも心地良い疲れ、
風呂上がりでボーッとしたまま利尻島の居酒屋へ。
そこでサッと出されたのが
タコのバターソテー。

やわらかさ、塩加減、黒コショウ。
あんなに食べていて笑顔になったことは
ない(いやあるけど)って言いたいくらいの
忘れられない味。

もし元気だったら長澤まさみのモノマネで
タコさん牛さんありがとうって
言ってたと思う(カルピスCM)。

が、
あんなかんたんな料理なのにマネできないのです。
タコがかたくなる。

やっぱりね、利尻のタコは違うのだと思いますよ。

利尻岳の雪解け水が流れ込む海。
そこで育つ利尻昆布(高級)。
その昆布を食べて育つミズダコ。

たまらんです。プラス疲労というスパイスが。

ああ、大げさじゃなく月イチで今でも
思い出すんです。

東北・北海道で食用と言えば、世界最大のタコ、ミズダコ(別名オオダコ)。
明石焼で使われるのはマダコかな?

調理法だと、友人Tのママに教わったのが
お茶で煮る、とことん煮る、そうすると
やわらこうなるそうです。

イキモノートなのにタベモノートになっちゃった。

◎エトブン社ニュース:
その1:
特急ヌプリ号が8月末まで走ってます。
車内のヌプリシートのイラストを描きましたよ。

なんと乗車してきましたので、そのリポートはまた今度。

その2:
ただいまJR Hokkaido 8月号で紹介しているカマイルカウォッチング
その番外編続報もこちらでリポート予定です。
あ、もう24日か。
手に入れられる方はお早めに。