2010年5月31日月曜日

イキモノート:エゾアカガエルがクーワクーワ。

エゾアカガエル(蝦夷赤蛙、Rana pirica)


わたしにしとけば しあわせなのに
ぐわぐわぐわ 
エゾアカガエルの小さな強気は
大合唱に飲み込まれ

ーーーーー
というわけで、ほんの一部の読者にお待たせしました。
エゾアカガエルの話。
春先の栗山町でエゾアカガエルとエゾサンショウウオの卵塊数調査に
同行してきました。

エゾアカガエル。北海道とサハリンに生息。学名にピリカとついているので
だれが何と言おうとキュートなカエルなのでしょう。
ワタクシ、あんなカエルの大合唱を目的を持って聞いたのは
はじめてかもしれない。

「え、これが鳴き声なんですか」

ってこっそり聞いちゃうくらいの大合唱。
調べるとさ、「鳴き声はクーワクーワ」と書いてあるのだけど、
そのクーワクーワがかけることの数百になると、
グワグワグワを通り越してシャワシャワシャワジャワジャワジャワ
って、筑波山麓の混声グリークラブも真っ青よ。

酪農学園大の先生に「カエルの卵をさわってきた。気持ちよかった」と
いらぬ報告をしたところ、道産カエルにまつわるユウウツを
教えてもらった。
ある日ある時あるところで、
トノサマガエルが逃げました(逃がされました)。
それが元で本来北海道にはいないはずの
トノサマガエルがいっぱいに。

九州や本州では絶滅危惧されている殿様。
なぜか北海道で繁殖中。
水田も増えているので居心地が良いのでしょう。

これ、1カ所で増えているならまだ良かったのだそう。
たとえば平岡公園でファミリーが団らん。
パパー!カエルの卵持って帰りたいー。
よーし、観察にもいいし、命の大切さを教えるのにうんぬん。
やだちょっと、足が生えたのいっぱいで
もう嫌よ。自然に返してらっしゃい!
野幌森林公園に返しちゃう。
もしくは遠くの田んぼに放しちゃう。

そんなこんなで、生息域が広がる殿様。
エゾアカガエルの卵との見分け方なんて
わからないものね。
なので、北海道にいるカエルはおもにエゾアカガエルと
アマガエル、
だけとは言えなくなっちゃうくらい
増えている?

春先に卵を拾ってきたご家族、それ、本当に
北海道の在来種ですか?
飼えなくなって放したくなったら、
くれぐれもいろいろ
お気を付けください。

長くなったので、
卵塊調査の模様はまた追記します(えーっ)。

時期が来たら、男女集って
水辺でワシャワシャカップリングパーティー。
好みのタイプとかあるんだろか?
どうやって自分の相手を決めてるんだろね。

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