2010年8月10日火曜日

山椒魚は山椒の香り。

オオサンショウウオ(大山椒魚、鯢魚、Andrias japonicus)

日本の特別天然記念物です。
道内で唯一、ゾウを飼育している
おびひろ動物園から推定55歳のオオサンショウウオが
しんだというニュースが入ってきました。
なかなかいませんよ。動物園で飼育されてる人生の先輩は。
飼育下では国内最高齢だそうです。

山椒魚。北海道で生息しているのはエゾサンショウウオと
キタサンショウウオの二種のみ。
この春先、エゾサンショウウオやその卵塊に
触りました。写真もあるけどアップしそびれたなあ。
井伏鱒二の短編「山椒魚」に出てくるのはおそらく
西日本に分布するオオサンショウウオでしょう。

天然記念物となった今、食することはできないので、本当に山椒の香りがするかどうかは不明。魯山人は確かに香ったと感想を残しているみたい。 
ところで、ワタシの頭ん中で、井伏鱒二の山椒魚と
森鴎外の山椒大夫が
ごっちゃになってました。山椒魚が出てくるのが井伏。
安寿と厨子王のお話が森鴎外でした。
今回調べて記憶の整理ができました。
山椒魚先輩、ありがとう。

そうそう、きのうまで東京に行っていて、
森美術館でやっている「地球最古の恐竜展」に
行ってきました。いやあ、もっとゆっくりじっくり見たかった。
札幌でも来年巡回するようなので楽しみです。
そこに、どうやらオオサンショウウオのご先祖さまらしき
プロマストドンサウルスがいました。
 
いやあ、ほんとうに美しく、プレミアム感たっぷりの展示。
うっとり。
夜10時までやっているのもうれし。
すばらしい骨格標本&化石ごしの
ロマンティックな夜景が見渡せちゃいます。東京タワーは目の前。
がぜん、カップルいちゃつき度は繁殖のいきおいですので、
シングルでご参加の方は、ぜひとも広いココロと広い視野で。
だいじょうぶ。
恐竜たちが優しく凶暴に迎えてくれますから。

さて、帯広の山椒魚先輩。
毎日新聞の記事を抜粋すると
ーーーー
同園のオオサンショウウオは1965年に帯広畜産大から寄贈された。名前は付けられておらず、全長122センチと国内の個体では2番目の大きさだった。8 日午前10時ごろ、職員が展示室をのぞくと静かに息を引き取っていたという。柚原和敏副園長は「目立たない動物だったが、長生きを感心してくれるお客さん もいて、いぶし銀の活躍だった」と振り返った。
ーーーー
名前のない山椒魚。目立たないところで、
じっと世の常、人の常を観察していたのだろうか。
なーんて、
言ってみたくなるわ。

2010年8月6日金曜日

カラスも暑いと。

ハシブトガラス(嘴太烏、Corvus macrorhynchos)
おあつうございます。
青空に浮かぶ白い雲がパレードのように進んでいます。
上空の風は強いのでしょう。
すずしい事務所から電信柱を眺めたら
カラスが口あけてました(絵参照)。
ずーーーっと口あけっぱなし。
35℃だもん。街中だもん。
あいちゃうよね。
ああ、行水してくればいいのに。

ところで、我が家横ツマラナイ川流域で巣立ったカラスは
無事カラス小学校に入学した模様で、
朝から「ぎゃーぐわーぐえー」と、ご学友たちと
集ってます(今度写真載せますね)。
朝5時から暑苦しいです、ハシボソの幼鳥の声は。
ついでにワタリガラスもカポン、カポンと
重奏するもんだから、どなり込んでやりたいです。
いや、いいじゃないか、カラスだもの。
街カモメの方がヒステリックでウルサイですからね。


追記:てきとーなこと書いちゃいけませんね。カラス本見てたのに
うろ覚えで書いちゃいました。ワタリガラス、この時期この場所に
いなさそうです(コメント参照)。
おそらくハシボソがいろいろなダミ声&カポンと
鳴いていた模様。しつれいしました。しょうじんします。


さて、みなさん。
下の狩人日記は読んでいただけたでしょうか?
パンフレットプレゼント!も、してますので
良かったらお立ち寄りください。

ところで、コモドオオトカゲを見たこと無い方は
ぜひ円山動物園へ。日本で見られるチャンスはあとわずか、かも。

2010年8月5日木曜日

ココロのオアシスが…

うえーーん、ついに帰国決定。
http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-328.html

ああ、これからはどの爬虫類で癒されようか。

しかも、お別れ会のころ、ワタシは津軽海峡を越えてます。
挨拶とガイド聞きたかった。泣ける。

狩人との雑談。

エゾシカ(蝦夷鹿、Cervus nippon yesoensis)
8時ちょうどのあずさ二号でコンニチハ。
昭和生まれのエトブン社です。クラスメイトは平成生まれ。

今年の2月にエゾシカ日記(このリンクでどーぞ)を描いて
エゾシカ協会さんに
リンクの承諾を得たりしていたら、
その後、まったくの別件仕事で協会のハンターでもある
井田さんを取材することになりました。
さらにその後、
酪農大に通って狩猟ゼミの方たちと出会い、
すてきなフレンチのお店では鹿撃ちもするシェフの
お話を聞くこともできました。
なーんて、ここ数ヶ月で
アレよアレよと数名のハンターさんと
話す機会の増えたワタクシ。
今はまさかの展開で、自らハンターに
つま先だけつけた状態です。


で、
どーしてオトナ女子のワタクシが狩猟なのか?
ここまでの流れを勝手にまとめて
備忘録しておきたいと思う。
うん、思います。
でもね、
きっかけはエゾシカとは関係なさそな
トビだったりワニだったりするんだよな。

そして今、いろいろと迷っています。

そんな話をまとめました。「続きはコチラ」からどうぞ。

あ、記事の最後に、わかりやすい狩猟パンフプレゼント情報
載せてます。よかったら。

2010年7月28日水曜日

あ、忘れた!


コンニチハ。描きたいことがたまってきました。
エゾシカとコウモリと。カラスの話も。
今週切り抜けられたらちょっとは落ち着いて描けるかしら。

落ち着いたらとたんに冬眠するんちゃうん?とワケ知り顔のニホンアマガエル。
酪農大吉田ゼミのお部屋には里山の生き物がいろいろ。
つい立ち寄っちゃう。

あ!コモチカナヘビ書くの忘れた!!

と、これはテストの話。前期の試験後、いろいろと間違いや書き漏れ発覚。
たった一科目の試験だけど、これがまた復習する時間をとれず。
いや、いいわけだな。

ともかく立証されたのは、
いい大人になると睡眠不足で一夜漬け(実際は半日漬け)は
きかない、ということ。
みなさん、ちゃんと、コツコツやりましょう。

そうそう、事務所で一夜漬けノートをキレイにまとめていたら、
立ち寄ったライタータマコに「かおちゃん、かわいいね~」と
ほめられました。YEAH!
いやあれは、笑われたのか?

描きかけのサンショウウオ

事務所の窓にとまっていた黄色い羽虫スケッチ。
プレデターたちを描き足してみた。

というわけで、今週笑っちゃうくらいバタバタしてますが、こんな走り描きしながら
ニヤニヤと生きております。
あめあがり

2010年7月19日月曜日

北海シマエビ漁が見たいのだ。

ホッカイエビ(北海海老、Pandalus latirostris)







いやあ~、


ついに出ました。季節限定のお楽しみ。



増毛の甘エビ味もおいしいんだけど、なんせ限定に弱い。
7月6日に販売開始してから4、5本買っちゃった。
で、自分でも食べるけど、ほぼ知り合いのところに配ってます。
まわしものでも何でもないんだけどね。
みんなの「やめられないとまらない」ぶりを
楽しみながら、ワタシもトマラナイ。

売り切れ御免なんだけど、午前中に行けば
買えると思います。あと、空港で絶対に手に入れたい!っていう
場合は電話予約できるかもしれないので問い合わせを。
きょ年は買えたの、それで。今年は未確認。

ホッカイシマエビ(正式和名はホッカイエビ)好きが高じて
連載コラムでも描いちゃいました。
上のイラストはその一部。
記事とイラスト全部はコチラを>
どうして限定発売なのかがわかると思います。
(高級食材につき、エビそのものには
あまり出合えてない。年末年始っぽいごちそう)

オホーツクの数箇所でとれるホッカイシマエビ。
野付のが有名なのはやっぱりその漁法。
エンジン使わず、エサも使わず、アマモの中に棲んでる
エビをそっととる打瀬船漁。
ああ見たい、
と思ったけど、制作時(3月)は漁期じゃない。
そしたら、おたる水族館で野付湾をテーマにした
ホッカイシマエビの展示が始まったと新聞で見て
「ヤッター!」
って、HEROESみたいに叫んで、走って行ったのでした!
嘘。JRで行った。



よくもまあ展示してくれました!湾を渡る風と波まで演出されていた。
ストライプレッドが美しいでしょ?
が、
やはり、通るお客さんは口々に
「おいしそー」
だって。野蛮人め!(ワタシ含む)

いやあ、北海道の水族館でエビカニ水槽と地味な色の魚類が泳ぐ
寒流水槽を見ると、つい捕食者の目になってまいますね。

でも、こんなワタシもついこないだまでは
ゆでたエビカニの黒い目と多足が苦手でね。
味は大好きなんだけど(ミソ含む)。
ポロポロと取れそうな作りが虫を思わせるのか?
が、今は好奇心と食欲でその気持ちを抑えてます。

飼育員さんに質問しまくって、となりのキュートなフウセンウオよりも
エビを激写するワタクシ、マニアっぽく見えたかしら?
もしくはスッゴい腹ペコ。
(いちおう、飼育員さんには取材であること伝えてますが…)

で、展示されてたエビたち、どれを見てもおんなじな感じ
だったんだけど、一匹だけやたらとアピールしてくる。

ええと、このひとだったかしら?

これだ。やたら動いてピンあってませんが、
なんかこの一匹とずっと相対してたら、ちょっと情が…
エビを飼育する人の気持ちがわかったかも。
泳ぎ方も面白い。


小さなハサミとか、この「てってけ走り」っぽい足の動かし方とか。
見ていて飽きない。

あーあ、
今年はぜったいに夏の野付に行こうと思ってたのにな。
タイミングを逃しました。
秋の漁にはいけるかな?


んー、



行けるんじゃないか



なぁーー!


この三枚目のサンショウウオを見るたびに
あくび誘発されるのは何ででしょーか?




2010年7月11日日曜日

とったどー。


第一種狩猟免許を取りました。
えええっ、マタギ??ハンターになるの???と
思われるかもしれませんが、
これだけじゃあ、撃てません。第一歩なんです、ね、はるみちゃん。

これで認められたのは
第一種(猟銃・空気銃)を扱うための知識があるよ、ってこと。
実際にハンターになるには(趣味でも駆除でも)、
ここから散弾銃を取り扱うための許可、
狩猟者登録をしてはじめてデビュー。
そこからは先輩たちについて、経験を積む。
で、10年続けると、長距離の獲物を狙える
ライフルを手に出来ます。

私がこれを取ろうと思ったきっかけは、酪農学園大学。
全国で唯一の狩猟ゼミの先生や生徒さんの取り組みを
(ちょこっとだけ)知って、
またもや好奇心に火が。で、もっと知りたくなったのでした。

知るのなら、私も免許を取ってみよう。
さいきん、エゾシカ協会とのつながりもできて、
前よりもエゾシカ問題を考える機会がふえたし。
ハンターさんの声も届けたい。
なにより、エゾシカ肉のおいしさをね、伝えたいわと。

(もちろんハンターさんと知り合うことで、
野生のエゾシカについてもっといろいろ描いてみたいってのも
大きいんだけどね)

第一種の試験、
一般の資格と比べるとそれほどの難関ではないです。
丸一日の講習を受け、
法令、野生動物に関する知識、銃についてなどなどの
筆記試験と
猟銃の取り扱いに関する実技試験に
通れば合格。
(わな、網の資格もそれぞれに試験があります)

まあ、
動物についてや一般常識は今までの人生経験で切り抜けられる
部分も大きいんだけど、暗記しないといけない部分も多かった。
いやあ、久しぶりの暗記物。
もともと得意じゃないからキンチョーしましたわ。

んー、モノクロ画で判別するウズラとコジュケイを
間違えたのがくやしい。
ウズラはけっこう人相悪いんだった。

ともかく、久しぶりのテスト、楽しかったです。

学生さん以外では、男性が圧倒的だったけれど女性もちらほら。
みなさん真剣。
年齢も職業もバラバラの大人たちが
ほぼ一日行動を共にする。
目的が同じだから、なんとなくあったかい雰囲気なのが
なんか良かったな。

スポーツハンティングにしても、
駆除目的でも、
銃を扱うという責任。おおきな責任です。
でも今の北海道では必要とされています。
この先、私がどこまでできるかわからないけれど、
「森の番人」としての
ハンターという仕事に注目していきますわ。


キリンじゃないよ、エゾシカだよ。
今、オスジカの角はぐんぐん伸びてます。
袋角なので、まるんとしてます。
増えすぎてシカ密度が高まると、餓死しちゃうんだよね。
いろんなバランスがよろしくないようで。

うーん、
猛禽類を描きたくていろいろ調べてたら、
なぜかエゾシカ問題に行き着いてます。
こっからどうつながって
いくのかしらね。
いやあ、おもしろい。

今はハンティングに同行したいんだわ。