2012年6月3日日曜日

蝦夷の動物たちカバーデビュー。

日常ブログの方ではお知らせしていたのですが、
こちらでもういちど。

精神科医の香山リカさんが故郷の小樽に帰った際、
たまたまJR誌を見ていたら
なにやらジッとこちらを見る動物たちに目がとまったそうです。
ちょうどおたる水族館の海獣たち(アザラシ)を描いた回でした。
筑摩書房さんを通じてお話がきて、
そして香山さんからも丁寧なご挨拶をいただき、
気に入っていただいた理由にも感動し、
とってもうれしかったです。

そこで描いたのが「森の入り口」。
キタキツネはじめ、
ブラキストンラインを越えた
大陸的なイキモノたちが
じっと見ている絵が描けました。

悲しむのは、悪いことじゃない
筑摩書房 香山リカ
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480842992/

失ったとき、ヒトはどう乗り越えるのか。
医師の立場から、自分の経験から、事例もふくめて解説されていて
なんというか、
読んでいると、
ココロ落ち着きました。
http://etobunsha.exblog.jp/17527315/

ペットはわからないけれど、野生動物にヒトが考えるような
感情はないのだろうと思っています。
でも、ヒトの目を通したとき、そこには何かの感情が
生まれるような気がします。
小さな害虫ナメクジだって、ある日かたくなっていたら
罪悪感を感じるように(デンデごめんね)。

キツネが何か語りかけるなら
そこには打ち消せない感情が生まれているのでしょう。
動物に感情はないと割り切っているけれど、
受け手の思いがあるかぎり、そこには
感情があるのだなと
考えるようになってきました。

野生動物に対して「かわいい〜」なんて失礼な気もしていたけれど、
かわいい、と思う感情を打ち消すことはないのだなと
思うようにもなってきましたよ。
それだってヒトの正しい感情。

いや、だからって、
いくら可愛く見えたって、
もうナメクジは飼わないけどね。


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