2010年9月6日月曜日

恋するバットディテクター。

バットマンって、フツーの人間ですよね。特殊能力じゃなくて金持ち?

コウモリ、モモジロコウモリ(蝙蝠、Chiroptera、M. macrodactylus)

まだ9月なのにハロウィン。手持ちのコウモリイラスト(しかも3年前に描いた)。

コウモリを見たくて見たくてね。

大阪に住んでいた子ども時代は、夕方になるとあちこちで
群れ飛ぶのを見たんだけど。
そうそう、家族が寝静まった深夜に寝室でバサバサ音がして
父が何物か見えないまま、新聞紙でくるんで捕獲。
懐中電灯で照らしたら、
ネズミみたいなカワイイのが「キー!」って怒ってたの
見たこともあります。一度じゃなかったな。

北海道で見たことなかったから、いないと思ってました。
そしたら雑誌「ファウラ」でコウモリ写真家の中島さんが
北海道のコウモリを連載してはる。
ええっ、いるのー?って思ったら見たくなりました。
私物の日本手ぬぐい。蝙蝠柄。粋でしょ。
その中島宏章さんが第三回「田淵行男賞」を受賞、講演会があるというので
行ってきました。そこで聞いたのが「バットディテクター」の話。
ヒトには聞こえないコウモリの超音波を可聴域で聞かせてくれる機械。
これがあれば近づいてきたのがわかるんだ!
(前に木登りのsatocさんが話してくれたのはこの道具のことかー)

するとイキモノ先輩のmeroさんより朗報。ほぼ月イチ、
ガイド講座で出かけている
幌別の「ふぉれすと鉱山」にも「バットディテクター」があるらしい。

そこでコーザンに企画を提案、ガイド講座の補講&今度の演習の
下見もかねてガイドしてもらうことになりました。
Yee-haw!!

さーて、コウモリは見つかったのか?続きはコチラから
ごらんあれ。最後に王子付き。


夜、7時半過ぎ。もう真っ暗クロモリです。


まず、真っ暗な場所を歩くだけで気分が盛り上がる。
星がキレイね。
最初足もとが不安なんだけど、
だんだん目が慣れてくるのが面白い。
危ないところはライトをつけて。

観察ポイントは川原でした。
カゲロウなどがハッチ(羽化)するのを
狙って食べにくるのです。

いよいよバットディテクターの出番。
じっと待つのね…と思っていたら、すぐに
コウモリの超音波をキャッチ。
カチカチカチカチ…
ガイドのEさんが一瞬ライトアップ。
ひゃ〜、飛んでいる。素早い。小さい。

モモジロコウモリという種でした。
下半身のオナカ側が白いの。

水面にちょっと口つけて水を飲んだり、
カゲロウに食い付いたり。
モモジロウにとっては朝ごはんの時間。
あと、恋の季節のはじまりでもあり、
そろそろ「かわいこちゃんいねーかなー」と
キョロキョロしている頃だとか。

ああ、動体視力がもっとあれば。
明日から列車でトレーニングね。見るべし、見るべし。

真っ暗クロモリは夜のイキモノの世界。
コーザンではそこにオジャマさせてもらってる
と考えます。
たしかに、私だってデート中にいきなり
照らされたら驚くものね。
なのでなるべく静かに、ひっそり、
観察します。
これがウワサのブツ。コウモリ以外の虫やヒトの発する超音波も拾ってました。私らも出してるんだね、超音波。バイオニック!
写真横向きになっちゃった。モモジロ標本。口で超音波を出す。みったくメンコちゃんなコキクガシラはそのヘチャムクレな鼻から超音波を出す。

今度はぜひとも円山あたりの近場で見つけてみたい。
いい水辺はないかしら。
そのためには、ねえ、手に入れたいな。アレ。
値段もピンキリ、手作りキットもある。
どなたか「これを買ったらいいよ」情報をください。
高いのは買わないけど。

2 件のコメント:

  1. そうそう、バットディテクター!
    コウモリ目的で木登りを始めた人もいます。
    なかじーさんも当別の防風林が気に入ってくれていて、私がトンチンカンな同定をして突っ込まれたりしてます。
    バットディテクターが無くても、夏の夕涼みに用水路で切れた防風林を渡るコウモリを観察できますよ。こないだ捕まえたし。ホタルも居るしね。

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  2. 視点が変わるだけでも感動ですね>木登り
    用水路と防風林なんて、いい環境が目の前なんだなあ。
    円山でどっか観察ポイントないか知りたいです。

    同定、難しい。
    虫にしてもそーだけど、「じゃないかな?」と
    思ってもよほど自信がないと確定したくないのは、
    常に曖昧表現を求められてる職業病では?なんて
    むりやりコジツケてます、笑。

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