谷川俊太郎さんが夜の水族館で詩の朗読会をするという。
鴨が葱…というか、ワタシに言わせれば
マツカワがシャリ背負ってエンガワ差し出したかのような
イベントじゃないかと申し込んだら、なんと当選。
閉館後のすみだ水族館へ。
谷川さんがペンギンたちの前で
手に取ったのは学生のころにヒトメボレして買った
「ペンギンのペンギン」という本。うれしい。
リクエストを求め、こぢんまりとした客席から「朝のリレー」があがる。
「ああ、今日は新しい詩を集めた本しか持って来てなくてね。
古い人気のあるのはかぶるから、新しい本には入れてないんですよ」
と、かわりにネスカフェのCMではないんですが…と
違う「朝」の詩を音読。
ときどき「こえーーー」っと寝付けないペンギンが合いの手を入れて
場をゆるませる。
朗読ばかりでも何だからと、後半は谷川さんへの質問箱に。
洒落っ気のある死に際の話に笑ってしまった。
詩からは気持ちが伝わり、目の前にすると緊張感を与えてくれる存在、
80になっても「おじーちゃん」ではなく素敵な同時代の「おじさま」でした。
都会の水族館らしい夜のもよおし。
主役を迎える前の飼育員さんのおはなしも
主役を迎える前の飼育員さんのおはなしも
興味深く、とてもあたたかい
Bedtime Storiesのようなひととき。ケンカしてても仲直りできそうな。
オットセイもうつらうつら。
北海道の動物話じゃないけれど、
「水族館と詩人の夜」がとても心地良かったという
おはなしでした。
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